人生、へとへとに生きるくらいが丁度いい
初めまして、スズキサイハです。
一年前に書いて公開していなかった記事、勿体なかったので(そして、一昨日実写映画も観に行ったので)上げます。一年前の熱量で書かれていますが、お付き合いください!
突然ですが、東京リベンジャーズ読みました。正直な話、読む前の印象としては”ヤンキーたちがてっぺん目指す”的な、そんなヤツでしたが……。
全然違う!!!
な、ななななんなんですか、このストーリーは!!!
面白過ぎてページをめくる手が止まらない! 止まらなさ過ぎてセリフの中身理解できてないのにめくっちゃうときあった。ガチで。
ざっくりとしたあらすじは、みなさまも何かで知っているかもしれませんが「死んだ元カノを救うため、過去に戻ってあれこれする」といったところでしょうか。
上記のあらすじを聞くと、そういうようなタイムリープものってどっかで読んだ記憶あるとか、助ける相手は元カノかい! と思うでしょう。そうです、私もそちら側の人間でした。ええ。
けれど、めくるページが止まらなくなる(物理で)理由がちゃんとあるのです。不良モノってあんまり……という方も、既視感のある話はもう……という方も少しは気になってしまうかも!お付き合いいただけると幸いです。
特に、私の面白いと思うポイントは、過去に戻れるのは現在と同じ日時というところです!
いや、これ何が面白いのって思うかもしれませんが、タイムリープリープものの醍醐味と言えば、何度もやり直せること! けれど、主人公が戻った先の過去は12年前の”今日”の日付とリンクしているのです。つまり、一度しかやり直せない。また過去に居た分だけ現代も時が進むので、同じ年の同じ日時に戻れるわけではないのです。
ここがこの物語のみそだとおもいます!
主人公である花垣武道は現代で元カノの死を体験して過去へ飛ぶけれど、同じ毎日を送ればいずれ最悪な未来にたどり着いてしまう。
一度目は逃げてばかりの自分だったけど!
そうした経緯や、なんやかんやの経緯を経て(ネタバレ防止)”何度でも絶対にあきらめない”姿は胸に刺さりました。
自分も、やり直せたらなあと思うときがあります。あの時こうしてたらなぁって。でも、今できることもきっとある。そう思わせてくれる作品です。
そして、この東京リベンジャーズを読むたびに、私はとある大学の先生の初日の授業を思い出します。
「例えば今日を授業最終日だと考えてみてほしい。君たちは何を学んだか、同時に、学び足りなかったり、授業中の態度のことで後悔していることはあるか」
その先生は私たちに”想像内で何を学べたか”、そして、”想像内の後悔”を想像するよう促してきました。そのあと、
「それは、まだ来ていない未来だから、君たちはこれからそれをしないように、後悔をしないように生きるんだ」
と。
その時に教えてくれた言葉が今回のタイトルです。
私達はすでに一度タイムリープをしていて、やり直せる機会を得ている。もし本当にそうなら、自分は今日どうやって生きたいのか。漫画であっても、現実であっても今日の使い方について深く考えるきっかけをくれるなと思います。
東京リベンジャーズを読んでいて思うのは、そんなやり直しがきかない世界でもう一度生きるなら、どんなに精一杯生きれるかの対比です。
その系列で言えば、椎名林檎の獣ゆく細道で「借りものゝ命がひとつ 厚かましく使ひ込むで返せ」という歌詞も私は本当に好きです。
というのも、今世ではもう無理そうだし、来世があるならこう生きたいと思っていた時期がありました。でも考えてみて、来世なんて本当にあるのかと思ったわけです。他の人にはあるかもしれないけれど、もしかすると自分に来世があるかは分からない。そんな分からないものに希望を託すよりも、今貰っている命を使い込んで返却してやろうと思えたのです。
貴方にも諦めていることはありませんか。もう二度とない人生。最初で最後の瞬間を生きている今、へとへとになるくらい人生を楽しんでみるのはどうでしょうか。
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