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化学基礎でキメた話


トんだ。化学基礎でハイになってしまった。あれはヤバい。目に見えないドーパミンの存在を信じる唯一の経験だと言っても過言ではない。


弟の期末テストが近くなると「教えて」と声をかけられることが多い。英文科としては英語を聞いてくれると助かるのだが、大概聞かれるのは理系科目。

数学ならまだしも、か、化学基礎~~~~~??? molで酷い思いをした記憶しない。しかも弟の手元にあるのはほかならぬmol。此処は素直に断るべきか……? ちらりと弟の顔を伺えば「お姉ちゃんなら教えてくれる!」というキラキラした眼差し。……クソッ


そんな状況でどうして教えないということが出来るだろうか(いいや、できるはずがない)。この反語を幾度となく繰り返した末、


「ちょっと待ってて、確認するから!」



高校卒業以来使用していない化学基礎のmolページを開き、解説を読み、練習問題を解き、弟の聞いてきた応用問題へ……!

時計は12時を回り目がしばしば、脳はしわしわしているにもかかわらず、小生は計算を続けたのであった……。


そもそもmolは……、んでもって……、でこうなるから……え? ちょっと待って、ってことはこうなって、ええ? じゃあこの答えってこうなのでは?? 
え? あれ? あってる!!!!!!!!!

待て待て待て、これを弟に教えるために整理すると……、うわ、めちゃくちゃ分かる、分かるぞ……!!!!!(〇スカ大佐)


この時ばかりは脳汁が噴出するのを感じざるを得なかった。言葉にするなら”ハイ”。分かりそうで分からなかった問題がスッキリと数式にできた快感、そしてそれを他の個体に伝えられるまでの理解指数。


あまりにもトびすぎて弟に教えた後も化学基礎のmol計算を文字通り飽きるまでやってしまった。マジか……、こんなに面白かったんだな、mol……。


あとにも先にも問題が解けてここまで気持ちよかった記憶もないので、何かキメたいときには合法手段として化学基礎をオススメします。





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