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鈴木羅文
2024年1月20日 20:00
胸に突き刺さる、記憶の断片。噴出するのは、濁りきった脈。生きるために流した、赤黒い涙が泣き叫ぶようにドクドクと溢れる。激しい濁流にまみれ、震えた身体が洗われ、あっという間に死へ染まっていく。そんなことを考えてしまう近頃の、破滅的な昼下がりに横たわる手前。果たしてどこまで、この耐えがたい苦痛を抱えたまま過ごさなくてはならないのか。もう終わってもいい。なるべく早く。