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海を見て癒されよう。

地元を遠く離れ長野県で過ごした半年間に、自然、そしてそういう風景や空気にふれることで身体や気持ちが癒されているんだな……というのを肌を通して知れたな、という感覚がある。その頃私は十代だったけど、ちゃんと自分で気づけていたと思う。

その頃過ごしていた場所といえば、最寄り駅は徒歩40分近くかかるし、周りは田んぼばかりでスーパーは夜9時には閉まってしまうし、しかも私は働きに出てきたのにあてがわれたアパートから職場まで片道車で1時間近くかかる、という謎な所だったのに、本当に気持ちよく勝手にすごして、自分なりに自分の時間を費やしていた。

それがなぜかと考えるとやっぱり自然があったし、その自然の風景にふれることは自分にとってうれしいことなんだ、自分はそういうことでストレスを溶かしていける人なんだ、としっかり分かっていけたのが大きい気がしている。

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(ここは、また違うタイミングで出かけた別の県の風景。長野にいたころは写真にまだ興味がなく1枚も写真が残っていない……)

私は、田んぼを見るのが生まれて初めてだったし、赴任時期もドンピシャだったから初めて内地の桜を見ることが出来てすごく感動した。
テレビや写真で見たことがある、地元の沖縄とは見た目がぜんぜん違うあの桜だ。本当に綺麗で、少し遠くにある桜の木1本にわざわざ歩いて近づいて見上げたりしていた。花びらの薄さの違いや、本当に綺麗な淡い色をしていることに注目して新鮮におどろいた。
空が広くて(というか高い建物がほとんどなくて)、遠く向こうにはこれまたテレビで見たことがあるような大きな山々がある。
夜や朝は信じられないぐらい寒くなる。白い息が出る日もまれにあった。梅雨の時期に雨が降るとむあっと暑くなる感じじゃなくてパラパラと黒い雨が降る感じも違う気がした。

そういえば、自転車に日常的に乗る、なんていうことも生まれて初めての経験だった。沖縄で育つ中で学校への登校は高校までなんとか徒歩で行けたから(とてもありがたい)、自転車なんて小学生のころに手放して以来、本当に乗ることがなかった。
自転車を漕いでいって遠くのネットカフェへ出かけていくこと、毎週火曜日の朝いちばんにコンビニへ行って週刊少年ジャンプを買うこと(その頃はデスノートが本誌連載をしていた時期だったので、夢中で読んだ)。それが週の楽しみだった。職場の人から譲り受けた自転車は古くてギイギイ鳴ったけど、自転車を漕ぐことも純粋に、ただそれだけて楽しかった。
生まれて初めてすき屋で1人ご飯もした。そういうことをしているだけで日々は新鮮だった。

アパートの部屋では、日中はベランダの窓を開け放して、青々とした稲、田畑の景色と空気を吸い込みながら、からあげとかレトルトカレーとか謎のチャーハンとかを作って食べたりしながら過ごしていた。
今思い返せばそれ以外は本当に何にもしていない。地元に帰る最後の最後、職場でお世話になった先輩がぜんぜんその場から出かけない私を見かねて深夜バスで東京へ旅行に一緒に行ってくれたぐらい。最寄り駅にすら1度も出かけずに終わった半年間だった。
それでもすごく充実していた気がする。何かを成し遂げたとかではないのだけども、楽しかった。もう一度そこに住みたいな、とふつうに考えるぐらいに私にとってはいい思い出しかない(仕事は大変だったけど)(工場内の立ち仕事で環境は微妙だったので)。


私は今も昔も、ネットで色々見るのが好きなので、休日のほとんどの時間を、家のパソコンの前で過ごしているし、過ごせる人です。ステイホームもびっくりするぐらい苦じゃなかったし、2~3日家から一歩も出ない、もわりと平気。もともとが出不精だしかなりのインドア派なのもあって予定を決めるのを億劫に感じる人でもある。
それでも、長野県で働いたときに自分がしみじみ感じた、「自然の風景を見ることで自分自身を謎に休ませたり癒したりすることができる」という経験があるから、自分自身の判断でときどき家の外に出てそれをしに行く。

海を見ていると感じる気持ち。頭の後ろからスーっと、ストレスを確実に溶かしていってくれているな……と感じるような感覚がある。それって、言葉で説明できない。もう、それ。それ。それだけでなんかこう、ストレス発散できるんですよという、理由が説明できない感じ。
ただただ海を眺めて、きれいだなーってそれだけでいい。1人で勝手に車を走らせて、ただただ海の近くを運転して、帰ってくるだけですっきりしている。
そういうのを、十代のうちにしっかり、自分自身の体験感覚で気づけたことを、ときどき思い返してはありがたく思う。地元に戻ってきてから仕事で疲れたりなんだかんだでハァーと思う時に、海を見に行こうと思えるのはその経験があったからこそだし、そこで自分なりに「あ、これは私が好きなやつ、私のからだが好きなこと」と気づけたのが大きい。


ここ最近YouTubeというのもようやくちょこちょこ見るようになってきて、「ハイサイ探偵団」と「カミヤマライトゲーム」というチャンネルに癒されています。

どちらも沖縄で活動する釣りメインのYouTubeチャンネルなのだけど、もー、「ハイサイ探偵団」に関しては同年代だろうなっていうのもあって「おしゃべりしながらご飯を食べている」みたいな動画にも中毒性があってやばい。方言の感じ、イントネーション、飛び出してくる言い回しがめちゃくちゃ馴染みがあるのが一周回って面白い。同窓会の男子たちの会話がYouTubeから流れてくる感じというか。とにかく最近はずっと見ています。

「カミヤマライトゲーム」(沖縄の伊是名島が活動拠点)のチャンネルはハイサイ探偵団とのコラボから辿って本当にここ最近みるようになったんですけど、このチャンネルほんと、マジで、動画に映り込む風景がこの世の物とは思えないぐらいに信じられないぐらいに綺麗なので、パソコン画面前でいつも「きれい……」「いや、綺麗だな???」「はー綺麗!なに?!しんじられん!」とつぶやきながら見ている。

透き通る海。本当に透き通っている。嘘じゃないんだよ。びっくりするぐらいに綺麗な海がそこにある。
マジで綺麗。はぁー。
それだけで癒される。
動画の投稿が楽しみになり、それもまたひとつの、私にとっての癒しやストレス発散になっています。
いつか行ってみたい。離島にはあまり出かけたことがない。いつか本当に行きたくなった。においを吸い込みに行きたい。

大人になって気づくこともたくさんあるけれど、大人になってもなお私はこれが好きなんだな、というのを都度確認していくのも、自分の中で勝手に面白いです。そういう感じの話でした。

そういえば、どうでもいいんですけど、ずっとずっとずっと子供のころからコーラが大好きでした。子供のころはペプシコーラ派で親に隠れて飲んでたし、大人になってからは週に1本のコカ・コーラを飲むのが楽しみだった。

それが最近なんとスプライト派になってしまった。「なんで味がついてないソーダを選ぶの?せっかくの炭酸なのに」と心の中で思っていたのに……まんまと……スプライトうまい……甘すぎないのが好き(まぁ甘いけど)。レモン&ライムのフレーバーが好きで、週に1度のお楽しみに最近はよく飲んでいる。


(写真はすべてOLYMPUS XZ-1。これぐらい小型を持つと私は一眼レフには戻れなかった……晴れた日の野外撮影でストレス感じたことはほぼない)


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