見出し画像

これはどういうメッセージ?週に2回もパンクする?神様おしえて。

5月9日はV Day、Victory Day ビクトリーデイ、欧州大陸の方では、目出度い戦勝記念日である。確か日本は8月15日が終戦記念日なので、大陸とはかなり時差があった、と言う事を随分大人になってから、V Dayだという事で乾杯をする英国人から教わった。ふーん。
そして、今年、例のコンフリクトの行方に一喜一憂してる私は、モスクワ赤の広場で開催されるパレードと、訓辞を述べるであろうP大統領がナマ放送で見たかったのである。

その健康を杞憂されるP大統領、パーキンソン病だの胃がんだの、いろいろウワサもあったりして気になっていたので、全世界に放送されるし、気合も入ってるであろう晴れ舞台のP大統領の御姿と、これもウワサされてる仰天発言でも出てこないかと期待して軍事パレードを待っていた。

そこに友人から電話が急にかかってきた。ちょっと仕事に関連して、場所を事前調査に行きたいのだけど、一緒に行かない?とのお誘い。ううむ、ロシアのD Day軍事パレードをライブで観たい、とはさすがに言えずに、了承し、一緒に車まで90分ほどの距離にある現場に向かったのである。

タイヤ
友人は、おととい車のタイヤを買い替えたとかで、タイヤ圧が適正でないという表示が出るが、タイヤ屋には数日したら適正圧になるから大丈夫と言われた、と言う。
え?タイヤ圧って、自動的に適正値で留まるんけ?とかいう不毛の話をしていた。友人は、車を確か新車で購入していて、走行距離も少ないし、タイヤってそんなに頻繁に交換するの?と聞くと、友人は珍しくパンクしたので修理に行ったら、タイヤ全交換を勧められ、そういう交換時期だと説得され、そんなものかと納得してタイヤ全交換したんだそうだ。
ちなみに、私はメカに全く詳しく無いし、友人はもっと詳しくない、という絶望的な二人のタイヤ交換の話、なのである。
友人曰く、タイヤ圧が高すぎるせいか、なんか、変な感じ、と。助手席の私は何も感じず、そんな事ないよ、気のせいだよ、と意に介さず目的地に向けてドライブが続いていた。

道を間違えたりもする
目的地に続く高速道路みたいな道路を軽快に走り、途中のガソリンスタンドでコーヒーも買って、ああでもないこうでもない、と楽しく雑談していたら、友人が急に右に右折。
「え?」と私。
「あ、間違えた!」と友人。
道を間違ったり、Googleナビがたまに間違えたりすると、運転しながら激怒する人が多い。運転すると人間性が変わる、とは良く聞く話である。
私は特に性格が良いわけでもなく、どっちかっていうと意地悪(笑)だが、運転中の道の間違いには寛大で、全く何とも思わないのである。だって、道は繋がってるから、必ず目的地に到着するし、間違った道を走ってると、案外、新しい発見もあったりして、予期しない贈り物、と思っているのである。だから、道間違った?じゃあ、楽しもう、と即座に切り替え可能です。
道を間違えると、運転してる人は、だいたい不機嫌になるので、私はいつも「だいじょーぶ」と空気を和ませているのである。

え?パンク?
突然、友人は高速から脇道に入る。全く何も考えてなかったそうだ。ぎゃあ、間違った!とテンション高まる友人に、「まあまあまあ」と気を取り直していた。
高速道路で無いため、隣を走る車が遅い。突然、隣の車の運転手が私達の車のタイヤを指差して、パンクしてるぜ、という合図を送ってきた。
「ええ?2日前にパンクしたのに、またあ?」と叫ぶ友人。
「まあまあまあ、パンクする周期なんか決まってないからさ。とりあえずガソリンスタンド探して立ち寄ろうよ。」なぜか車を停めてタイヤの様子を見よう、とは全く思いつかなかったメカ音痴の二人。
でも、車のホイールでガタンガタン走ってる感じでも無いので、そんなにぺちゃんこでもない、と助手席の私は思っていたのである。
「ああ、道間違って、目的地がわかんないわ!」
「大丈夫、こっちの方角だから。」
この辺は、建物が全くなくて、何の目印もない のであるね。
しばらく走ると、やっと道路標識があった。
「やれやれ。この方向で大丈夫ね。」とりあえず一安心。次はガソリンスタンド探しである。
既に高速から降りて一般道走ってるので、全くガソリンスタンドが無い。でも、永遠にガソリンスタンド無い、って事は無いので、いつか出くわすからさ、だいじょーぶ、と私。

ガソリンスタンドみっけ
おっと、いつの間にか空港の近くまで来ていた。空港の近くなら、必ずガソリンスタンドあるから。だいじょーぶ、と。
やっとガソリンスタンドの案内板。パンクを教えて貰ってから、40分は走っていた。やれやれ。
ガソリンスタンドで車を降りてタイヤを確認。前の助手席側のタイヤの空気圧が8割程度、減っていた。
ガソリンスタンドの担当の兄ちゃんに処理をお願いして、私達はガソリンスタンド併設のマクドナルドに行きました。
私はここのワンコインで買えるソフトクリームが大好き、なのである。

とりあえず一安心。友人は携帯であちこちに、「1週間で2回もパンクなんて信じられる?全く参っちゃうよ。今、ガソリンスタンドで修理中。」とせっせとボイスメッセージを残していた。まあねえ、1週間に2回、しかもおととい新タイヤに変えたばかりでは、さぞ落胆しているであろう。

PCRテストの結果
この時、友人が事前調査したかった施設というのはPCRテスト結果が無ければ立ち入りできない施設でした。友人は前日にPCRテストを実施している。24時間で結果が出るという事であるが、通常、4時間程度で専用アプリに反映される。友人は前日の午後4時頃テストを受けたそうだ。
マクドナルドで車の修理待ちの頃は、既に午後1時。今だPCRテストの結果は出ていなかった。こんな事は、いまだかつて無かった、と言いながらも、そのうち来るだろうという事で、目的地に向かったのである。

全てはメッセージ、って言ったじゃない?
ひととおりの友人知人に、自分に起きたパンクの悲劇を携帯ボイスメッセージで報告し終えた友人が、ソフトクリームを食べ終わり、ソフトクリームのウェアハウスで出来たコーンまでバリバリと食べ尽くしていた私に聞いてきた。
「ねえ、週に2回もパンクするって、どういう意味なの?どういうメッセージなの?」
「うーん。それはさ、例のクスコのシャーマンが教えてくれるでしょー。」
「ちょっと待って。うーん、クスコは午前3時だわ、電話できないわ。ねえ、どういうメッセージなの? 私はどう捉えたらいいの?宇宙はなんて言いたいの?」
「えっと。意味なんか、無いよん。」
「え?全てはメッセージ、って言ったじゃん?」

しまった。意表を突かれた。確かにえらそーにそんな事を言って、何やら語った事があったかも知れない。
クスコのシャーマンなら、友人が納得するような有難い事を言ってくれそうだったけど、午前3時じゃなあ。しょうがないなあ。

「んと。今、あなたはネガティブな感情に浸っていて、この出来事は、何か良く無い事の注意喚起、って思ってるでしょ?」
「うん。思い切り思ってる。」
「あのさ。宇宙は注意喚起なんかしないよ。事前予告もしないよ。起きてる事に、良いも悪いも無い、つうのが宇宙の基本姿勢。良い事、悪い事、ってレベル貼ってるのは、私達だからさ。」
「そうか~。」
「やっぱさ、思ってる事、自分の感情、エモーションを自分の世界に投影してるからさ。あなたは、私にメッセージの具体的的な意味を聞く前に、既にもう悪い知らせ、って決めてるじゃん?私に悪い知らせや、ネガティブな意味付けを期待してなかったけ?」
「うん、してた。」

という所で、エンジニア?から修理が終わったと連絡が入ったので、ワークスペースの方に行ってみた。
なんと!
パンクはしていなかった!
タイヤ交換の際、係員がテキトーだったため、新しいネジ?ではなく古いのをそのまま使用していたため、ネジと言うかスクリューが壊れて、そこからタイヤ空気が漏れていたそうです。念のため、全部のタイヤの同じネジ?を調べて貰ったら、6本は古いネジを使用していたという事で、新しいのに取り替えて貰った。1本、約1,000円くらいする部品でした。

その後、対応してくれたお兄さんと、実際、交換してくれた人と4人で雑談して、大いに盛り上がった。沢山笑って、とても素敵なひと時を過ごす事が出来た。
友人もパンクで無かった事もあって、だいぶ落ち着いて、ちいちゃん達との雑談を楽しんだのである。

お兄さんに、目的の場所への行き方を聞いて、Googleマップをセットして貰い、ガソリンスタンドを後にした。友人も、とても楽しい時間だった。予期してない出来事だったけど、楽しく終われて良かった、と感心していました。

無時に目的地に着いたけど、PCRテストの結果通知が無く、内部には入れませんでした。それでも、事前調査としては、有用な現地調査も出来て、友人は。まずまずまずは満足していた様子です。

特に何でもないような出来事でも、意味をくっつけたくなる年頃(笑)確かにイラつくような出来事で、結果として第三者のミスで、被害を被った形になったけど。どのみちPCRテストの結果は出なかったし、兄ちゃんたちとは楽しい時間を過ごせたし、良かったよね、という事ですかね。
世の中、そんなに悲劇や残忍な事ばかり多発するとは思いたくないものです。

戻って、真っ先にニュースを確認したけど、P大統領も特にとんがった発言も無く、なぜかパレードの一部の航空ショーが中止になっていた、という、どこか力の抜ける結果でございました。
ちなみにPCRテストの結果が来たのは、午後4時。なんとピッタシ24時間後。恐れ入りました。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?