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不動産広告は少しでも安く見せるのが普通?

たまたまポストに入っていた新築マンションの広告を見ていて
「この表現はないよなぁ」
という記載がありました。

月々〇万円代で購入できます!の嘘

私自身も広告を作成するので
月々の支払額などは当然、記載します。

月々の支払額は銀行の金利なども関係してきますが
多くの不動産広告では「最低金利」で計算されています。

今だと変動金利で0.45%とかは確かにありますが
実際には審査をしないと金利はわかりません。

しかも最優遇の金利が適用される方は
自己資金が多かったり、年収が高かったり、お勤め先が上場企業だったりといろいろな制約があります。

それなのに堂々と最優遇金利が記載されています。
※印で小さく審査によって借入金利が変わります。とは書いてありますがそこまで見る方はいないでしょう。

とまぁこれぐらいは可愛いものだとして
今日、見た広告はさらに凄かったです。

というのは住宅ローン控除の控除額まで考慮して
月々の返済額が記載されていました。

具体的には
月々返済額:100,889円
住宅ローン控除による控除額:-32,500円
実質負担額:68,389円
といった感じです。

まず住宅ローン控除で戻ってくる額は
お客さんが支払っている税額によって変わります。

しかも住宅ローンは毎月返済をしていくので
元金は減っていきます。

住宅ローン控除で戻ってくるのは
「年末のローン残高の1%」なので
控除額は毎年減っていくのが普通です。

こんな広告でいいのかなぁと思いましたが
上場企業が広告しているのでその辺りは問題ないのでしょう。

当店なんて「同施工会社施工例」で掲載した写真の窓の位置が違うとかで公正取引委員会から電話が掛かってきて注意されたというのに・・。

大事なことは小さく書いてあることが多い

物件の特徴や駅までの距離などのアピールポイントは写真付きで大々的に掲載されていますが今回のような住宅ローン控除の額などは大体※印で注釈があります。
しかも虫眼鏡で見ないと見えないんじゃないか?ぐらいのサイズで。

保険の約款とかもそうですがお客さんのデメリットになる事とかって
小さく書かれていることが多いですよね。

実際に話しを聞きに行って
「広告と違うじゃないか!」
という事も多いですしね。

営業マンもそんなことを言われるのはわかっているので
その辺りの切り返しも学んでいるのでしょう。
私はなんだか誠実じゃないなぁと思ってしまいますが。

話しが少し変わりますが私が賃貸営業マンをやっていた時なんかは
問い合わせの物件がすでに申込済でも
「まだ空いてます!」
と言っている同僚もいました。

その物件が見たくて来たお客さんは当然、怒っていましたが
当の本人は「なんで怒っているんだ?」ぐらいの涼しい顔をしていました。

それぐらい図太くないと不動産営業マンはやっていけないんですかね。
だとすると私はこの業界が向いていないかもしれません(笑)

全て正直にとまでは言いませんが
できるだけお客さんの話しを聞いて
時間を使って来店して良かったと思われる仕事がしたいですからね。

Aplace株式会社

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