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yamabiko

少し日付が経ってしまいましたが
先週の日曜日、御在所岳に登山をしに行きました☀
今回もサナちゃんと、しんのすけさんのお誘い。
(本当にいつもありがとうございます。お友達が増えて嬉しいな!)

案内人はナリさん と やーかみさん。
ナリさんは登山歴7年。
日にちで換算すると、これまで120日ほど山を登られたのだとか。

お二人とも、私の勝手なイメージですが
「ちょっとコンビニへ」行く感覚なくらい、登山というハードな道でも自然体でいらっしゃった。
お二人のおかげで我々は
「ただただ楽しく山を登る」ことだけに
集中できました。ありがとうございます!

今回の参加者は12名。
私も含め、そのうちのほとんどが登山初心者!

まず結論から率直に申し上げますと、、、

 「 登山、さいこ~う!!!!!(笑)
     やっほ~い
     」


「またね、
 登山後に入る温泉が格別なのよ……」

 ………。
しみじみ



ドーパミン、バーン ”

御在所岳は、初心者の私からするとかなり本格的な険しい道の数々。

大きな岩山や、道を横切る木々、人間技ではかなり厳しい(サスケ的な)道にはチェーンやロープなど、自然を大満喫できるスポットがいっぱい。

日常、ふつうに生きているだけでは感じることのできない体験。

だからこそ、ドーパミンがバーンと出る。

まさに、命がけで自然と対決。
これが楽しいんだ。

もちろん体力的にはきつい。

しかし今思い返すと本当に不思議だが、

山に入る前のコンクリートの斜面(登山開始20~30分くらい)、あそこが一番きつかったように思うのだ。(笑)

この何でもない微妙な坂道。

最初の斜面に、身体がまだ慣れていないのもあるかもしれない。ただ人工的な道と比較して山道の方が断然わくわくした。

山に入ると感じられる、自然からの涼しいマイナスイオン。

そして、険しい道のりがわたしの好奇心をいとも簡単にくすぐるので

もちろんキツさはあるものの、山がその過酷さを和らげてくれたような感覚があるのだ。

もちろんキツさはあるものの(笑)2回言う

一歩一歩が
「どこに足を着こう」の繰り返し。
「あれ、これどうやって登る?」の疑問が次々と立ちはだかる。

そんな退屈させない道だから、簡単ではないけれど

身体から溢れ出る好奇心で(野生の血なのか?笑)、登っていけてしまうのだ。

(この道が全てマンションの階段だったら無理だ。笑)


またこれも面白いのだけど

進むにつれ徐々に 足を着く位置 の感覚が研ぎ澄まされ、山との相性が良くなっていくのも感じられた。

そうすると、もう頭では考えちゃいない。

全身を使って、この山とぶつかっていく感覚。

命がけの対決なので、もちろん侮ってはいけないが

山と仲良くなる感覚が少しずつ芽生えてくる。

すると山は、わたしたちに“絶景”というご褒美をくれた。

さいしょに山を登ったのは誰?

わたしは 疲れてくるとおしゃべりが止まらなくなることがある。

いわゆる ハイ というやつだ。(この日は陸上部時代の「ランナーズハイ」の文字がプリントされたピステを着ていた)

過酷な道も多くなってきた時、あまりのキツさからか

「最初に山を登ろうと思ったのは誰ですかね(笑)」
という言葉が口から飛び出てきた。今思えば

(こんなにきついこと最初にやろうとしたやつ、誰だよ!という、半ば挑発的な発言だったかもしれない。疲れって恐ろしい)

すると、トレイルランニングという山を駆ける過酷なスポーツを経験したこともある
りょうさんが

「最初は移動手段としての登山だったのが、その中で登ることに対する快感を覚えた奴がいて、そいつがそれを広めたのではないか」と意見してくれた。

興味深い・・・。

そうして私たちの結論は しんのすけさんの「いつも歴史を切り開いていくのは、そういう変態だ」という意見でまとまった。

実に興味深い・・・。

“ 変態が歴史をつくる 
何というパワーワード。(笑)

しんのすけさんの発言も 山と同じで私の好奇心をくすぐるのであった。



( 話の寄り道 )

あの時は面白い!だけで終わってしまったが

家に帰り、あの「変態が歴史をつくる」という言葉が

あらゆることに共通する
何だか凄いことのように思えてきた。


わたしの頭の引き出しに浮かんだのは

大学時代に学んだ経営戦略の一つ。

新製品普及曲線と採用者カテゴリーだった。
(嶋口, 黒岩, 内田、2009「1からの戦略論」碩学舎)

これは、購買する時期によって
購買者の特徴を分類したもの。

製品が世に出回って”すぐに”買う人と、
”ちょっと経ってから”買う人と、
”大分 世に浸透してから”買う人とでは、
それぞれ異なる特徴があるよね。
と 、謳った理論だ。

なぜこれなのか、というと
世に出たばかりの製品に興味を持つのは

ちょっと変わった変人
と、この理論の中で言っていた記憶があり
「変態が歴史をつくる」に通ずる気がしたからだ。


またこの理論は、製品に限らず
生活様式価値観の普及にも使えるらしい。

だから
登山文化の始まりと、その広まり(普及)についても当てはめられそうだ。

この理論では購買のことを”採用”といい、採用者の分類は5パターン。

大学時代のノート
無駄に蛍光マーカーが引かれている。バカっぽい

たて軸が採用者数・よこ軸が採用時期を表す。
あまり世に出回らなかった(普及しなかった)ものや、反対に 長い間世に愛されている(衰退しない)製品もあるため、必ずしもこのグラフの線のような きれいな山形を辿るわけではない。

最初に採用(購買・使用)する人は「革新的採用者(イノベーター)」。製品が世の中で、まだあまり知られていない段階で、その購買を試みようとする冒険心のある採用者のこと。一般の人が認知していない段階で興味を持つという意味で、世の中では「変わり者」と思われている場合もある。


やっぱり!記憶通り、イノベーターは変わり者
つまり変態?つながった!(笑)

そして次に採用する者が「初期少数採用者」(アーリーアダプター)。
社会に影響力を持つオピニオンリーダーのような存在の人物。

これに当てはめると、
変わり者であるイノベーターが登山に初めて触れ
オピニオンリーダーといわれる影響力のある人(今でいうインフルエンサーとか、社会的影響力が強いもの)が、わかりやすいかたちで世に登山を広めたということになる。

手書きで(おそらく先生の助言?)で
オピニオンリーダー自身の関与によって、イノベーターに含まれると ある。りょうさんが言っていたイノベーター自身が世に広めた説もありそうだ。

するとわたしたちは、一番最後の採用者である「採用遅滞者 ラガーズ」だ。
(社会において伝統的なものとなってから採用するもの)

ウィキペディアにある「登山」の概要を見ただけでも、わたしたちが生まれるずっと昔の歴史と、様々な挑戦者たちの姿が見て取れる。

また りょうさんが経験したトレイルランニングのように、ひとくちに登山といっても他にもたくさんの種類が生まれているみたいだ。

歴史がまた新しい歴史をつくり、発展・継承されることによって文化がつくられる。


そう考えると、物事の始まりには常に冒険心を持った変態のような姿勢が大切なのかもしれない。
変態の存在なきにして、文化は語れない…?😼

わくわく 冒険



大自然にぶつかっていくことで気づく “日常 ”

帰りの道は山頂からロープウェイで降りてきた。すると、

先ほどまで必死に歩いてきた道のりが、まるで答え合わせのように振り返れられた。

これが感動。

「あそこさっき通ったところじゃない?」「人、ちっちぇ!」「この山でけぇ!」


大きな山は

“自分”と、

“自分の身の回りにあるもの・場所”

そういったものの小ささを感じさせる。


しかし

「ここまで登ってきたんだ」
「大きなものとの対決で勝ったのだ」

という事実が

“わたしやればできるじゃん!”
という自信にもなった。


人生が山だとしたら
わたしはどんな山に登りたいのだろう。

どんな景色をみたいのだろう。誰と?

難しくは考えずに体でぶつかっていくように

自分の感覚を頼りに一歩一歩進む。

一人ではきっと登れない。御在所岳もみんながいたから登れたのだ。

道中の休憩タイムで一息入れてます。

わたしは
コンクリートの綺麗な道より

険しくてドーパミンが出る道を選んでみたい。

きっと大変だけどそれは楽しい。

それを楽しいと思う仲間がいたら、なお最高だ。

疲れたらアイスクリームを食べよう。

お茶の味がするアイス

帰りはロープウェイだって使っちゃおう。

とにかく楽しいことをしよう

二人とも可愛いです。

素晴らしい山頂を目指す道中も、

やっぱり楽しまなくっちゃだ。

険しい道もみんなと一緒ならきっと楽しい。

到着だよ。おめでとう!

そんなことに気づかせてくれた登山!

サンキューです。

ありがとう✨


最寄り駅に着き、沈みかける夕日を見たとき

これでまた、地に足を着いて
自分の道を歩くことができる。

そう思ったよ。

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