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Poppin'Party×Morfonica Friendship LIVE「Astral Harmony」の感想

2021年2月23日(天皇誕生日)に横浜アリーナで開催されたバンドリの2つのリアルバンドである「Poppin'Party」と「Morfonica」の合同ライブの感想を書いていきたいと思う。


自宅から会場の横浜アリーナまでは公共交通機関を使えば約1時間ほどで着くことから「まぁお昼前には向かえばいいかな」という感じで思っていた。しかし物販のリストを見たときに「できるだけ早く行こう」と思うようになった(理由は後述)。
どのくらい早く向かったかというと、朝5時に近所のシェアサイクルを借り20分かけて始発駅に向かいそこから電車とバスを使って横浜アリーナに朝6:30に到着するという早朝限界ムーブをするほどであった。

0. ブシロードイベント特有の物販

メインの感想セクションに入る前に、今回のイベントで特に感心したことがあったので先に述べておきたい。
僕自身は主にアイドルマスター系の現場に行くことが多いが、今回のようなブシロード系の物販のシステムが素晴らしいと思った。
具体的には以下のような流れとなる。

① 紙媒体の整理券を受け取る
② 整理券に印刷されているQRコードを読み込む
③ 定期的に画面を確認し「お越しください」という画面になるまで離れた場所で待機する
④ 画面が変わってからあらかじめ案内された集合場所に向かい整理券を係員へ提示する

この整理券方式というのがかなり便利なものであるように感じる。
ちなみに早朝に並ぶ場合はランダムの番号が書かれた整理券をもらって現場を離れるという形になるので、始発で並んだ人が圧倒的に有利というわけにはならず多少出遅れたとしても対等にチャンスがあるということである。本来は待機列の密集を避けるための方策だとは思うが、ある意味思わぬ副産物といったところだろうか。
一つ注意しなければならないこととすれば、あくまで整理券は紙媒体のものが有効なので無くさないように注意しておく必要があるだろう。

さて先述した物販にできるだけ早く行くことにした理由だが、とあるグッズが完売(枯れる)のを危惧したからである。
ブシロードコンテンツのファンの特徴ともいえるのが「痛バッグ」(通称痛バ)の存在である。今回のライブでもこの痛バをいたるところで目にした。その痛バを作るうえで欠かせないのが缶バッジである。僕自身はそういったものに興味があるわけではないが缶バッジ程度の大きさであればさりげなくアピールできるという理由からライブで売っていればできるだけ買うというのが定番となっている。しかし痛バ制作で缶バッジ需要が明らかに高いブシロードコンテンツでは缶バッジが枯れるのがおそらく早いだろうと読み急遽早く行こうと思ったのである。結果として、缶バッジはかなり早い段階で売り切れとなった。

1. Morfonicaパート(ライブ前半)

ライブは定刻通り17時に開演を迎えた。
前半はMorfonicaのパートということでその特徴的であるヴァイオリンの音色が聞こえるといよいよ始まるという高揚感が出てくる。昨年の東京ガーデンシアターでの1stライブにも参加したが、1曲目からその時から明らかな成長を感じることができた気がする(あくまで個人の感想です)。なにより顕著に感じたのはボーカルの倉田ましろ役の進藤あまねさんのVo力の成長である。彼女は現役の高校生であるため一般的な成長期であるといえばそうではあるが、Vo力は彼女の本当の努力の賜物なんだろうなというある種の親目線ともいえる感想を持ってしまった。
Morfonicaの最大の特徴といえば八潮瑠唯役のAyasaさんのヴァイオリンではないだろうか。現役のヴァイオリニストであると同時に自身のYoutubeチャンネルに様々なアニソンに演奏してみた動画を投稿するほど(強い)オタクでもある彼女は、演じるキャラクターもお嬢様なこともあり(そもそもMorfonicaのキャラクターが通う学校がお嬢様学校なのだが)その容姿と相まってその場に瑠唯がいるような雰囲気を見せてくれる。ほかのリアルバンドにはないヴァイオリンという特徴を最大限に発揮したのが、ライブ中7曲目に披露したオリジナル曲である「flame of hope」だと思う。メロディーラインの中に鮮やかを加えるヴァイオリンの音色はMorfonicaらしさが現れた楽曲だと思った。そのうえイントロの終わりにはヴァイオリンのソロパートともいえる部分もありヴァイオリンパートがないとこの楽曲が完成しないとも思ってしまった。
バンドリコンテンツではアニソンに限らず様々な楽曲のカバーも行っている。今回のライブでもいろいろなカバー楽曲を披露したが、なかでも初披露となったとある魔術の超電磁砲の楽曲である「LEVEL5-Judgement-」では会場の雰囲気が一気に変わったように感じた。ただこの時にはこの曲が後半のPoppin'Partyパートの伏線になるとは思ってもいなかった。
最後に演奏された「ハーモニーデイ」はVoだけではなく他の4人のソロパートが組み込まれているMorfonicaとしては新しいタイプの楽曲であった。
1stライブでもそうであったがMCパートは基本的にはキャラクターのままトークをするのが定番となっている(Poppin'Partyは中の人が仲良すぎて漏れ出ているが)。そのためゲーム内と同様のキャラクター同士の会話という印象が残った。僕自身とすればMCパートぐらいはキャラクターとしてではなく声優さんとしてのトークを見てみたかった気もする(おそらくアイマスの影響)。
Morfonicaパートはオリジナルとカバー楽曲で合計10曲を演奏し終了となり、換気を兼ねた休憩時間となった。

2. Poppin'Partyパート(ライブ後半)

幕間には2つのバンドがLINEスタンプのイラストを用いてトークするという映像が流れ、その映像の最後にはMorfonicaの思うPoppin'Partyの曲の力を改めて感じるというちょっといい感じのまとめがあり、ライブがいよいよ再開へ


最初はアップテンポの曲で来るのかなと思っていたら、いきなり「ミライトレイン」というメッセージ性が強い楽曲からのスタートというある意味変化球での開幕となった。2曲目の「キズナミュージック」はアニメ2期のOP曲でありPoppin'Partyの自己紹介の曲としてもうおなじみの楽曲ですね。
3・4曲目は少ししっとりめの曲が来ることで構成の緩急がよく効いていた気がします(僕とすればしっとりした曲はもう少し後半に来るのかと思っていた)。
ここから先は「Time Lapse」とアニメ3期のOP曲である「イニシャル」が続きPoppin'Partyらしい明るく元気な曲が続いていく。
ここでゲーム内でプレイできるカバー楽曲として「only my railgun」が流れ会場内は大興奮したのと同時に前半のMorfonicaパートにあった「LEVEL5-Judgement-」とfripside楽曲が並ぶことになった(誰か気づいてないかな?)。
この次には会場参加型の「Hello! wink!」が演奏された。この楽曲はゲーム内のハロウィンイベント用に制作された楽曲だが、今では時期を問わず会場と一体となって楽しめる楽曲である(余談だが、このライブの直近に配信されたぽぴばん!で大橋さんと伊藤さんがガチダンスを教えてもらっていたので【こんなところでお披露目するのか?】と淡い期待をしていた)。
Poppin'Partyパートも終盤になり、畳みかけるように「キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜」で会場のテンションを上げたところでPoppin'Partyパート最後の曲「CiRCLING」で会場全体が一体となって「わ!」を作って10曲を演奏したPoppin'Partyパートは終了となった。

3. コラボパート(アンコール)

声を出せない環境なので手拍子でアンコールの意思を会場全体で盛り上げてアンコールパートがスタート。
MorfonicaとPoppin'Partyという2つのリアルバンドの合同ライブということでアンコールはコラボステージとなった。
10人での編成は

Vo.2人(愛美さん・進藤さん)
Gt.3人(愛美さん・大塚さん・直田さん) 
Ba.2人(西本さん・西尾さん)
Dr.2人(大橋さん・Mikaさん)
Key.1人(伊藤さん)
Vl.1人(Ayasaさん)

という豪華な編成となり、お互いのオリジナル曲(しかもそれぞれのデビュー曲)を披露した。いずれの楽曲もツインボーカルということで声の厚さだったり声色の違いを感じることができた。特にPoppin'Partyの楽曲では通常にはないヴァイオリンが入ると曲がさらに華やかになる印象を受けた。


その後いろいろとお知らせもあったが、その中でも8・9月開催の9thライブ(@富士急コニファーフォレスト)の組み合わせが発表されPoppin'PartyにはRoseliaが、MorfonicaにはRASが組まれ「ついにこの組み合わせのライブが来てしまったか...」という印象を受けた。特にMorfonicaとRASという楽曲のテイストが全く違う2つのバンドは果たしてどう混ざり合うのか楽しみである。

4.感想

2020年10月のライブ以来となった今回のライブは、前回の有明から横浜アリーナになったことで規模感やお客さんの完成度がさらに高くなっていたような気がした。バンドリコンテンツの特性上、オリジナル曲と同等にカバー楽曲を楽しみにライブに来る人もいると思う。今回はどちらも超電磁砲の楽曲ということもあり声を出せない環境下でのライブはどうしても歓声を伝えられないのが残念だが、そこも含めて今回のライブ全体を心の中でしっかり楽しむことができた。
次は(Morfonicaは5月に単独ライブがあるが)いよいよ富士急のコニファーフォレストということでバンドリ的には現状の最高到達点ともいえる会場となる(2020年から延期されている合同ライブはメットライフドームでの開催だが)。とりわけMorfonicaにとってはホップ(10月の有明)→ステップ(今回)→ジャンプ(9th)という3STEPのいわば最終段階が見えたことになる。1人のファンとしてキャストの皆さんにプレッシャーをかけたくはないが、否が応でも(僕自身の中での)期待値が高まっている。進藤さんはまだ高校生なのできっと練習する時間も限られていると推測できるが、そこは周りの大人のメンバーがサポートしてくれるだろうしそういったところがMorfonicaらしさなのかなという風に思う。


最後にはなるがこの情勢の中でライブ開催を決断した関係者の皆さんに感謝したいと思う。そしていつかは満員の会場で今までのように声を出しながらライブができる日々が戻ってくることを願うばかりである。

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