2022.7.8 研究開発ススメマス
7月8日(金)
今日は「研究開発」のお話をします。
今、ライバルのそば粉屋さんが、どのくらい研究開発に力を入れているか、どのくらいのレベルの開発を行っているかって・・・考えたことありますか?
ネットでそば粉屋の特許を検索すると、もの凄く高度な内容を研究していることが分かって、かなりびっくりすると思います。
我々が大手のお客様とこれからも仕事をしていくには、新工場や品質管理だけでなく、研究開発にもかなりの力を入れていく必要があります。
ここがないと、どんなに営業をかけても門前払いというのが私の印象です。
今日は、現在我々が補助金を受けながら行っている4つの研究開発について、それぞれの概要、課題、そして現在地をお話します。
①石臼挽きに近いそば粉の開発
・石臼以外の製粉機で石臼のような「しっとり」したそば粉が作れるか?
・そもそも石臼粉はなぜ「しっとり」するのか?
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・石臼粉、ロール製粉、サイクロンミルのそば粉を比較研究
・粒度分布、粒度毎の栄養成分、マイクロスコープでの拡大写真を比較
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・ロールの粉に微粉を足すことで、そこそこしっとりするところまでできた
・当初考えていた部分と違う所(成分)を再調査
・つじつまが合わない部分を考察中
・「サイクロンミル」が思った以上に微粉が挽ける
(今月締め切りの補助金に申請したい)
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・今月中に報告書をまとめる
②ガレット・お菓子用そば粉の開発
・「粒度分布に着目」して、ガレットやお菓子用のそば粉を開発する
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・審査が通ったので、「粒度分布計」の購入
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・まずは「粒度分布計」の使い方をマスター
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・通常そば粉の商品開発や品質管理にも応用
③高品質アルファー粉の開発
・アルファー粉を作るときの条件を変えて、「焦げ臭」を低減し、かつ「つながる」そば粉を作る
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・先月申請書を提出済
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・今月26日の審査会でパワーポイントでプレゼン
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・審査に通れば、「食感を測る測定器」を購入
・そばの食感をどう見える化するか
・慶應大学とも連携
④玄そばの貯蔵試験(継続)
・温度帯別に玄そばを保存して経時変化を観察
・慶應大学、工業技術センターと2年間行ってきた
・5℃保存だと官能評価で新そばなみ
・メタボローム解析では-5℃がいい結果
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・もう一年試験を延長して検証
以上になりますが、これらを「品質管理」や「商品開発」と連動して進めていきます。
また我々だけではできない部分は、様々な外部の研究機関とも連動して、最終的には、研究開発に強いという鈴木製粉所ブランドを作っていきたいと考えています。
それでは本日もよろしくお願いいたします。
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