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2023.8.23 「北海道そば畑視察」を総括します。

8月28日(月)
先週1週間北海道を見てきました。
毎年8月に行っているんですが、今回は花の時期ではなく、刈り取り直前に行ってみました。

調査した産地は・・・
斜里、清里、摩周、常呂、士別、剣淵、和寒、幌加内、江丹別、旭川、当麻、蘭越です。
十勝地方以外という感じです。


今回視察した総合的な印象を2つにまとめると・・・

①苗立ち良好
②高温の影響が心配


①苗立ち良好

「苗立ち」という言葉は、主にコメの世界の用語ですが、麦やそばにも使われます。いわゆるちゃんと芽が出て、成長してすくっと立っている状態のことです。それがどの産地も割と良好でした。

つまり湿害でやられている畑はほとんどなく、倒伏もありませんでした。
悪い年の畑もいっぱい見てるので、今年はいいんじゃないか?という印象です。
情報としては、音威子府では雨で大きな被害がでているようです。

②高温の影響が心配
いわゆる「高温障害」が心配されます。山形も暑いですが、北海道も過去に例の無い暑さに見舞われています。

そばにおける「高温障害」とは・・・
めしべの形成不良、花粉の減少、受精不良、夜間高温のため呼吸の増大などなどです。
これらの複数要因で不稔が多くなるのを「高温障害」と言います。
また暑すぎて受粉期に虫が飛ばないとか、生育が早すぎて実が充実しないというのもありそうです。
実際、早刈りした摩周、沼田、雨竜、幌加内などの産地は、思ったような収量が取れていないようです。

ただ、産地の生産者や農協さんたちは、高温障害はあまり気にしていなくて、今のところはまずまず取れると予想しているようでした。


今週くらいから北海道の収穫が本格化します。
天気は少し悪くなるようなので、これからも情報をとりながら、地元山形との契約に反映させていきたいと思います。


それでは今週もよろしくお願いいたします。


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