手紙

大好きな先生へ。

お久しぶりです。私の事覚えてますか?
覚えてて欲しいです。忘れたなら仕方ないですけど。私は貴方のこと一生忘れません。約束できます。思い出がどれだけ色褪せたのしても、大好きなままでいられる自信があります。信じられませんよね。でも、貴方を好きになってから丸三年経ちました。たった三年って貴方は思うでしょう。私はまだ19、今年で20歳です。まだまだ三年は大きいですよ。貴方は私の倍生きてますもんね。先生と生徒として出会えて良かった。これは本当に思います。もし、同じ立場で出会ったとしてもきっと私は貴方を好きにならなかった。
きっかけは餌付けでしたね笑 保健室登校の私を元気づけようとしたのか分かりませんが、チョコをくれました。そんな些細なことで私は貴方に興味を持ちました。その後、小さな接点があった事を貴方から知り、びっくりしました。貴方から過去の事を聞いたのは唯一これくらい。もしかしたら、というか、絶対に過去に会ってました。運命だなって。私は感じてしまって。こんな小さな事で運命とかでしゃばってごめんなさい。けど、私と貴方でしかなし得ない接点だったんです。嬉しかった。そこから貴方に対する気持ちがどういう気持ちなのか考えました。そしたら母から言われました。「好きなんじゃない?」そこで初めて私は好きと言う感情を味わいました。これが好き?なのか。今までとは違う。小学生や中学生の時とは訳が違って。言葉では表せないけど。その気持ちは未だに貴方にしか抱いた事ないですよ。貴方と離れてしまった後、私は四人の人と付き合いました。四人目の人とは色々ありましたが今も付き合っています。でも、時々分からなくなります。これは好きなのか。私は彼の事を愛しているのか。答えは出ません。だって私はずっと貴方が好きだから。尊敬してるから。依存とか言われたって突き放されたって、私は貴方のこと好きです。今までも、これからも。でも、私は貴方と付き合える訳ではない。重々承知しています。それでも、付き合うとか抜きに、私は貴方が好きです。貴方以上の人とはもう出会えないと思います。でもそう言うものだって自分に言い聞かせる事にしました。なんとなくで付き合って、なんとなくで一緒になる。そういうものなのだと、言い聞かせています。でも、貴方がいいなって、本当は貴方が。そう思う私を許してください。恋愛感情が私は未だに分からないです。貴方のことが好きでも。それでも、貴方のことが人として、人間として好きなんです。貴方と過ごした一年間で、私は自傷行為を止める事ができました。でも今は自分を傷つける毎日。どうかこんな私を止めてください。あの時に戻りたい。貴方が私が卒業するまで居てくれたら、私は真っ当な道を歩む事が出来たのかなって、時々思ってしまいます。そんな無理を言うなよって、きっと貴方なら言いますね。無理なことも私は分かっています。早い段階で貴方は話してくれたから、だから、この一年を大切にしようって思えた。時間は有限だって知れた。感謝してます。今は今しかない。本当に痛感してます。今になって。当たり前の有難さを貴方を通して知る事が出来た。でも、貴方がいない、居ないわけではないこの世の中で、私は生きるのが辛いです。それは今だけって貴方は言うかも知れません。けど、私は貴方のそばで、生徒として居たかったから。三年間、貴方の生徒でいたかった。もっと貴方と学校生活、青春を貴方で彩りたかった。そしたら私は普通の女の子でいられたかも知れない。そんなこと言ったら全部貴方のせいみたいになっちゃいますね。全部自分で選んだ道です。ごめんなさい。今はこれくらいしか貴方に伝えられないです。また書きます。貴方に対して、大好きな先生に対しての手紙。大好きです。ずーっと。私の中で。一番。長生きしてね。私よりも早く死んで欲しくない。それは無理があるか笑。また手紙書くね。先生。これからも素敵な先生で居てください。

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