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中国ラオス鉄道に乗って、債務の罠感じた話
背景
昨年11月に、債務の罠と指摘される、中国ラオス鉄道に乗ってきました。
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ラオスの首都ビエンチャンから観光都市ルアンパバーンまで、2時間くらいです(今まではバスで8時間かかっていた。道中は山しかなく、全てをぶち抜いて建設した模様。ゆえに車窓はかなり楽しい。)で、車内はとても快適でした。
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ビエンチャンの駅は、都市部からトゥクトゥクで40分ほど(都心から調布駅くらい)離れており、だだっ広い土地に、死ぬほどでかい駅舎が建ってました。チケットは前日に、1時間並び争奪戦の末getできました。話を聞く限り、転売ヤーが多い。あと金額は結構安い(2000円くらい、バスと同じ位だからみんな早い鉄道に乗る)。
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気づき
債務の罠と呼ばれる割には、乗車率が非常に高く(ほぼ100%)、当日チケットは基本的に売り切れでした。
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乗客のほとんどは旅行者(主にタイから。ラオスの通貨安が加速しているため、大量の旅行者が流れ込んでいる。)であり、ルアンパバーンの先には基本的に観光地は無いので、それ以上先の中国側には誰にも行ってないと思われます(ルアンパバーン下車率は体感99%)。
じゃあなぜ建設したのかというと、基本的には旅客ではなく貨物を目的にしているからです。
実はビエンチャン駅から先には貨物専用駅のビエンチャン南駅が存在する。タイ国鉄がラオス側に乗り入れているタナレン駅に近く、物流施設「タナレン・ドライポート」までの貨物専用線も整備された。旅客輸送はあくまでおまけであり、中国・ラオス鉄道は中国にとって待望の東南アジアへの物流ルートなのだ。
中国ラオス鉄道は、相当上からの圧力(中国)のか非常に厳格に管理されている気がします。例えば、鉄道発着時間以外駅に入れない、空港並みのセキュリティチェック、鉄道の写真を取れない、車内の荷物棚から少しでも出てると指摘される(飛行機内より厳しい)など、体験しました。駅員は緊張感が高く(というより何故か半ギレ)、地元のおおらかなラオス人とは全然違いました。
とはいえ、中国が一方的に悪いとは言い難く、、
>鉄道建設はラオス側の強い要望で始まり、土地の収用や補償もラオス側の責任である(山田紀彦 2018)。したがって「債務の罠」や「新植民地主義」の汚名を着せられるのは、中国にとっては筋違いといえる。
経済発展の投資としての側面、実際の高い乗車率もある(観光客も増えてる→次はオーバーツーリズム問題らしい)ので、なんとも言えない。
とはいえ、流石に金を借りすぎて作ってる感はあります(あとこういうインフラ系は、自国で作ったほうが安全保障リスクが減る。自国の雇用創出の可能性もあるが、中国の会社が全部作った。ゆえに技術転用も起きない。)。
最後に
ラオス中国鉄道や、都市部のショッピングモール、隣の建設中のショッピングモール、それに付随するでかいオフィスを中心に、大量の中国資本が流入しています(ラオスのでかい建物は大体中国)。
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ラオス人の友人は、ショッピングモール近くの街灯のデザインは変だと話してました(ラオスっぽくない?)。他にも、中国人に対する警察の圧力が機能しておらず、中国が怖いと話してました(中国へ対外債務をあんだけ抱えてたら、何も言えない)。
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次は中国新幹線 in インドネシア編を書こうと思います。
※あくまで自分の体験と、そこからの仮説を書きました。
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