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LA港の巨大トップハンドラーの全電動化に向けた取り組み加速へ

LA港の物流基地で用いるトップハンドラーについてLA港/YusenTerminal/Taylorの3社連携で全電動化を実現したとのことです。
超巨大バッテリー(1MW)を搭載した当該重機は数百トンのコンテナを18時間錬像稼働が可能、フル充電は5時間で完了する仕様。
現在5基が稼働しますが、LA港は更なる導入に向けた補助申請を政府に行い、ますます電動化を加速させる算段です。

1;LA港によるEPA補助金申請と電化

 6月最終週にLA港湾局は電動化/CN化の向けて4.12億ドルのEPA補助金を申請。ゼロエミッション運営の実現に向けて[41500t/年の温室効果ガス]の削減を目指す
 承認されると現行の[EPA補助金:100万ドル][港湾会社/民間パートナーによる予算;2.33億ドル]に追加されて予算化

 現在は目標達成に向けて電動トップハンドラー(キャッチャー型フォークリフト)を5台導入
 トップハンドラーはコンテナを上から掴んで配置転換する建機、重い輸送コンテナをトラックトレーラー/列車に積込/荷降して、集荷と配達の間にターミナルに積み上げる。現在導入中のものはTaylor Machine Worksのもので、2020年に2台の実験機を試験運用して2023年に5台導入&稼働開始

2;TopHandlerについて

 LA港で導入するトップハンドラーは下記スペックを抱え、YusenTerminals(日本郵船子会社)が運営を行う
 -バッテリー;1MWの容量を抱え充電1回で18時間の稼働が可能で数百tの資材を連続移動させることが可能
 -充電機能;180kWのDC急速充電器で5時間充電すれば再びフル稼働可能に
 -データ駆動;各トップハンドラーに[稼働時間][充電頻度][エネルギー使用量][その他稼働指標]を追跡するデータロガーが搭載
(Yusen TerminalsのCEO;Alan McCorkle氏)
 -[当社はTaylor社との提携によりLA港施設で最初の5台のEVトップハンドラーが生産/稼働したことを誇りに思う]
 -[この施策はゼロカーボン化への道のりの大きな第一歩となるだろう]
(LA港湾会社のDirector;Gene Seroka氏)
 -[全電動貨物トップハンドラーは、LA港で何年にもわたって厳格に実際のプロトタイプを実験/開発してきた成果だ]
 -[Yusenのビジョンと推進力に敬意を表するとともに、我々の連携はゼロカーボン化に向けたCapability構築と証明に役立っている]

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