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米国でのNEVIに基づくEV回廊計画の状況

米国ではEV充電NW整備に向けて連邦政府がNEVI補助金(補助率80%)を出して、整備促進を掲げています。
ただ、施策自体は州政府による手上げ/業務委託となっており州によって色合いが異なります。
最近の出来事としてフロリダ州での事業者からの突き上げと、ユタ州での充電回廊整備の話を共有します。

https://www.chargeaheadpartnership.com/

1;-フロリダ州-

1-1;フロリダ州政府の不作為

 米連邦政府はEVインフラ整備に係るNEVI補助金をフロリダ州に1.98億ドルを割当てるが、州政府は申請作業を遅延させている。フロリダ州のEV登録者数は全米2位ながら、補助金申請を行っていない14州のうちの1つとなっている
 全米でEV充電NW拡大に取り組む[ChargeAheadPartnership(CAP)]はフロリダ州などに対する積極行動を呼びかけ。CAPには大手ガソスタ(Wawa/Buc-ee’s/Busy)に加え、石油販売協会/小売連盟も含まれる
 CAPのEDJay-Smith氏は下記のように述べて州政府のいち早い対応を要請
 -[フロリダ州には、他州の企業と同様にNEVI資金を使って州のEV充電インフラ構築に協力したい企業が無数にある]
 -[オハイオ州などが早々にNEVI資金での充電網整備を進めているのにフロリダは残念の極みだ]

1-2;NEVI

 NEVIプログラムは州政府が申請して資金を受領したら、その後は州政府による運用に切り替えとなる。EVインフラ整備に関し、NEVIの補助率は80%となる破格の補助金だが、フロリダ州は開始から2年経つのに申請せず
 オハイオ州は既に2回目の申請を行っており、DC急速充電NWの整備にまで至っている

2;-ユタ州-

2-1;ユタ州での急速充電ステーション開業

 ユタ州の電力会社である[Rocky Mountain Power(RMP)]は州内の初のDC急速充電ステーションを設置。Electrify America(EA)との連携施策で、20ステーションの設置を目指している
 両社は既に[ソルトレイクシティ;15か所][ソルトレイクシティ周辺の5か所]のステーションに80台以上の充電器を設置
 RMP社が新しい充電ステーションを所有/料金設定を行い、ステーションの運用を行う(RMP顧客は割引料金が適用)。EA社の公式充電マップに掲載されてアプリを通じて充電器にアクセスして充電料金を支払うことが可能で、各ステーションには、最大350 kWの速度が可能な超高速充電器が設置される
 RMP社は2016年以来、ユタ州に120台以上のDC急速充電器を設置してきた実績を持つ
 進める中で、[州間高速道路;I-15沿いのEV充電回廊]を実現し、更にオフィス/店舗/集合住宅向けに3,000台以上のLv2充電器の設置も促進。ユタ州全体にEV充電インフラNWを整備すべく5,000万ドルを費やしているとされる

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