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CATLが電気飛行機の試験飛行に成功、HondaJetの競合に…?!

CATLのZeng会長が夏のダボス会議でバッテリー駆動型の電動飛行機の市場投入計画を示しました。
eVTOLでなく商用航空機であり、航続距離は2000-3000Kmを想定していることからHondaJetの競合になりそうです。
2-3年後には倍の航続距離を実現する航空機の開発も計画しているとのことで、バッテリーの実用化が止まりません。

1;CATLによる電動飛行機の発表

 6/25にCATLが27年か28年に商用電気飛行機を市場投入/導入する予定であると発表。夏季ダボス会議でCATL会長; Zeng Yuqin氏が発表、電気飛行機はCATLの凝縮バッテリーを使用するとのこと
 -コメント;[CATLの凝縮バッテリーは長距離飛行に十分耐えることができ、プライベートジェットやビジネスジェットにも適する]

 発表以前、23/04の上海モーターショーで新型凝縮バッテリーを発表して以来、CATLは[何か大きなもの]を開発していると。発表された電気飛行機は4t/8tの2種類で、中国商用飛行機集団(COMAC)などと連携して開発。昨年夏に、航空機及びエンジン/プロペラなどの部品の設計/開発を行う航空部門を設立していた
 (4t) 超高密度バッテリーを搭載した航空機で試験飛行に成功(1つのセルで最大500 Wh/kgのエネルギー密度(平均的なEVの倍))
 (8t)  2028年までに発表予定で、航続距離は2,000~3,000kmを想定

2;その他の開発

 Zeng氏は次世代ナトリウムイオンバッテリーの開発に着手、早ければ来年にも発売されると発表。低コスト/長寿命/低温性能が売りで、試験評価では社内評価システムで7点(10点満点)をすでにマークしている
 EVバッテリーに関しては圧倒的で、韓国系調査会社;SNEによると24/01-04のシェアは37%になったとのこと。BYDの15.4%(2位)にダブルスコア、顧客としてTesla/BMW/Mercedes/VWなど多くを顧客に抱えており地位は盤石
 成長加速に向けて8つの海外工場の稼働を計画している(ドイツ/タイ/ハンガリー/インドネシア/モロッコ/米国(2))

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