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Fordが欧州事業部門(EV)で4000人の雇用削減へ

Fordが欧州EV事業の再編に動いており、今回は4000人の従業員削減と減産を発表しました。
完全に中国EVに席巻される欧州市場で、FordはSUV/高級モデルを上市していましたが、低価格/機能性を特徴とするBYD等に抗うことはできませんでした。
本国では低価格PFの開発を進めていますが、上市の段階で市場余地があるかは不透明です…

https://www.automobilwoche.de/autohersteller/kurzarbeit-bei-ford-koln

https://media.ford.com/content/fordmedia/feu/en/news/2024/11/20/ford-announces-measures-to-achieve-long-term-competitiveness-in-.html

1;Fordの欧州事業が4000人レイオフへ

 11/20にFordは欧州での景気後退/EV需要減退に伴ってレイオフを含む事業再編を実施する旨を発表。
 27年までに欧州全域で4000人をレイオフ、メインはドイツ/英国で他諸国も対象となるとのこと。マクロ的な状況悪化もさることながら、BYDが中国外で攻勢に出ておりEV需要を急速に刈上げるかでの判断となる

 Fordの欧州輸送/連携担当副社長;Dave Johnstone氏は下記のように中華系EVの脅威への対応の難しさをにじませる
 -[Fordは100年以上も欧州で事業展開するが、EVシフトが進む中でシェア獲得に向けて奮闘している]
 -[ただ、近年はEVで新たな挑戦者が市場に多大な混乱と共に市場簒奪しており、大きな損失を被っている]

2;EV減産と政府への要請

 Fordは本年6月に改修稼働開始したケルン工場でのExproler/Capriの減産も実行。ドイツ現地紙が[ケルン工場従業員の労働時間が短縮された]と報じており、Ford担当者も[EV市場の急速な悪化を受けて実行した]と認めた。具体的には11/20に時短計画が確認され、FY25-1Qにケルン工場の短時間労働費の設定/稼働減少を決めたとする
 FordのCFO;JohnRoller氏はドイツ政府にレターを送付し、EVテコ入れに向けた政策支援を要請しつつシェア維持への取り組みを強調
 -[欧州とドイツにはeモビリティ推進への充電インフラ投資/購入補助金/コスト競争力向上への企業補助などの実効性/明確/具体的な政策が欠けている]
 -[再編してもFordは依然として欧州での存在感を維持したいと考えている。今後出される車両はSDVでありデザイン性も追及する]

 ケルン工場は欧州のEV生産拠点で、既存工場を20億ドルかけて改修して24/06に操業開始していた

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