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FordはNACS対応アダプタ提供の具体策を発表へ

FordがTeslaのSuperChargerに適合するアダプタ提供について具体的を発表しました。
自社サイトからの会員登録&申請で獲得可能で、既存オーナーに対しては無料で提供するとのこと。
今後はSC-NWにおけるアクセス負荷などの状況を把握すべくの実証を行っていくとのことです

https://www.ford.com/FastChargingAdapter/

1;FordとTeslaの連携

 FordとTeslaがSC利用に関する連携を締結して9か月たち、Ford-EVオーナーは米加で15,000箇所以上のSCの利用が可能に。
 Ford-EVオーナーはTeslaのSCにアクセスするための無料アダプタを受領することが可能で、受領には[BlueOval Charge Network]に登録して24/06末までに[FastChargingAdapter]を注文する必要(既存オーナーは無料、正価は230ドル)
 
 Ford幹部は会見で下記のように述べて全SCがFordオーナー利用になるわけでないと指摘している
 -[Teslaの差別化は状況把握-ステーション発見-給電-支払をシームレスに行えるアプリの存在が大きい。Fordでも同様のソリューション提供を急ぐ]
 -[将来のSWアプデで、オーナーはApple CarPlay/Android Auto/内蔵ナビを通じてSCを見つけることができるようになる]

2;これまでの連携施策

 22/11にTeslaはFordに対してNACS採用を売り込んだが、Ford含めたOEMはCCSに優位性を見出しており適用見送り。
 TeslaはEV充電コネクタの設計を共有してNW事業者/OEMの採用を通じて北米新標準となるよう奨励したが、EVの販売台数やEV拠点数を勘案して実質的な北米の標準になっていると主張していた

 23/05にFordはEVオーナーにTesla-SCへのアクセスを供与する契約を発表。24年度中にアダプタの提供を行い、25年度からは次世代EVにNACS充電ポートの標準搭載を行う予定
 その後、23/05-23/09にかけてほとんどのOEMがNACS採用を決定して公表した。具体的にはGM/Hyundai(Kia)/Toyota/VW-Group/Honda/Stellantisなどに加え、サードパーティ充電サービス事業者も

3;その他

 NACS採用以前、殆どのOEMはCCSを利用し、TesklaのNACSは独自プラグ/コネクタゆえに異端児と捉えられていた。TeslaのコネクタはAC充電とDC充電(最大1MW)を提供、コンパクトな設計とパフォーマンスはCCSより優れていると考えられる
 FordはNACS採用の進展についてアダプタの利用状況を把握して実証する予定で、懸念しているのは既存のSC-NWに対する負荷と対応となる

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