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インド;配車大手Olaがレイオフ実施へ

インドの配車最大手のOlaがIPOに向けた事業再構築としてレイオフを実施するとのことです。
先月には国際事業から撤退して経営資源を国内に集約する決断を下したばかりですが、投資家からの収益化圧力が相当に増しているともみられます。
先んじで電動スクーターを展開するOla-EのIPOを控えていますが、注目が必要です。

1;Olaの近況とレイオフ&CEO辞任

 インド配車大手Olaは24/01に指名したCEO;Hemant Bakshi氏を解任すると共に約180人のレイオフを決定したとのことで関係者がメディアに語った。4/29に創業者のBhavish Aggarwal氏が従業員向けにメールを送り、[収益性改善]のために上記施策を行うとした 
 Olaは次の成長段階に向けた準備を行うべく、事業再構築を行っているとしている
 -4月初めにはUK/AUS/NZでの事業を停止してインド本土へ事業リソースを集中投下する決断をしている
 -24/01には日用消費財大手Hindustan Unileverの元幹部であるHemant Bakshi氏を24/01にCEOに指名していた

 インド本土ではUberと競合するOlaはスピンアウトしたOla-ElectricのIPO後に自社のIPOも目指して動いている。どちらもAggarwal氏が設立した会社で、最近ではAIスタートアップも立ち上げ。提出書類によるとOla-EはIPOで6.5億ドル以上の調達を目指している

2;メールの妙訳

 10億人のインド人にサービス提供する当社ビジョンと、持続可能な制調の促進/組織全体の効率向上というコミットメントに沿って、当社は収益性向上及び次の成長段階に備えた組織再編を進めている
 当社はAIとテクノロジー分野に多額の投資を行っており、コスト面で大きなメリットが得られている。今後もこれら分野に注力して事業分野全体で最先端の製品とサービスを確実に構築する
 これらAIの業務活用などで社内の特定業務が不要になるが、移行期間中のサポートに全力で取り組む。また、CEOのHemant氏は職を辞任する予定であり、私たちはヘマント氏の貢献に感謝の意を表し、今後の彼の活躍を祈っている。
 私は過去数年間に事業構築してきた強力な経営陣に自信を持っており、夫々の役割に多くの経験と専門知識をもたらす。彼らは私と緊密に協力して、テクノロジー主導の成長を推進していく予定だ

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