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GMがCruiseに役員派遣

相次ぐ事故と対応の不備で窮地に追いやられているCruiseですが、ついにGMが管理部門掌握に向けてCAOを派遣しました。
事故後にCSO(最高安全責任者)の採用を始めるなど、体制整備を進めていますが、当面は立て直しに終始しそうです…

1;Cruiseのガバナンス強化

 GMはCruiseに対して追加でCraig Glidden氏を役員として派遣することを発表、Craig氏はGMの法務/政策担当副社長でCruiseのCAOに就任する予定。Cruiseでは透明性/コミュニティ関与を中心とした部門を監督する
 11月前半にCEO直下のCSOを採用して車両安全性/安全運転に係る情報の収集/集約を強化する発表に次ぐ強化方策。ほかの自動運転会社では専任のCSOが要るが、Cruiseでは兼任状態
 加えて、今後3週間以内に[安全業務と企業文化の評価]に向けて第三者の安全専門家を起用するとのこと。同業他社も同様の動きで、UBERは18/05に起きた自動運転死亡事故後に元運輸安全委員長を雇用していた

2;その他

 10/2の人身事故を経て、[社会の信頼を再構築する]ために全米での都市内無人運行(監視付き/手動の双方)を自主的に停止
 11月初旬にはExponent(コンサル)を雇って人身事故の技術的な根本原因分析を実施、調査の中で全社を対象としたコンサルティング/調査に変更した。
 匿名フォーラム;BLINDのアンケートによると[Cruiseの安全文化]に対する認識は[32%=まったく自信がない][18%=わずかな自信しかない]との結果…加えて、従業員の3/4以上が[急速な事業拡大に組織が追いついていない]とした

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