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米トラック自動運転SW開発のTuSimpleが米撤退へ

米国の商用車/トラックの自走運転システム開発を手掛けるTuSimpleが最近の事業再編の結論として米撤退を決めました。
今後の事業の中心は日本/中国にするとのことで、今後日本での実証地が政府主導で広げる中で目にする機会が増えてきそうであります。
一方の米国…自動運転に対するトレンドは変わりつつあるのかもしれないです。

1;TuSimpleの米事業クローズ

 トラックの自動運転システムを提供するTuSimple(TS社)が一連の社内ゴタゴタとパートナー喪失を経て米国事業の撤退を決定。リストラ計画に関連して700~800万USDの費用が発生、[退職金/従業員福利厚生/関連費用]に使用される
 規制当局に提出したForm8-Kによると下記の通り、事業再編を進めて再構築を図る予定
 -再編;米法人の従業員の大部分(75%相当の150名)は解雇し、米国で保有する資産は売却する方針
 -今後;事業はアジア太平洋地域の重点を置いた展開となる予定

2;これまでの動き

(22/11~12頃)
・TS社は経営幹部刷新/上場廃止アラートといった相次ぐ危機に直面し、自動運転を共同開発するNaviStarとの提携が解除に
・提携解除直後に従業員の約25%が解雇され、会社は[アジアを中心とした事業を売却]する段階にあると述べていた
(23/6頃)
・TS社は事業方針を転換し、中国/日本事業の強化と米国事業の売却を行うことでの事業浮揚を企図
(最近)
・米国事業の売却を進めてきたが、買い手不在の状況で[米国事業を縮小][資産の売却]しか道がなくなった

3;TuSimpleについて

 2015年、自動運転トラック技術による[輸送の安全性/効率向上]を目的にCA州に設立。
 自動運転大型トラック(Lv4)での幹線物流改革に取り組んでおり、APACエリアでは上海/北京/東京/神奈川(横浜~川崎)での展開を進めている

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