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Teslaのインド進出計画に暗雲…インド政府高官が関税引下げに不満

Teslaがインド進出に向けて製造拠点の新設/整備をバーターとして輸入関税緩和交渉をしていますが、暗礁に乗り上げているようです。先週末にインド商工次官が議会で[交渉の事実はない]と発言しており、Teslaの思惑とは逆になっています。恐らく今後は輸入関税受入/州政府からの補助金獲得という形に持っていきそうですが…

1;Teslaのインド攻略策

 Teslaは以前よりインド進出を計画して政府に飽き並みを送って交渉を行ってきている。これまでの成功踏襲で、[輸入車での実証]→[市場開拓]→[国内製造開始]→[市場シェア獲得]と狙う
 しかしながら、インドでは効率のEV輸入関税があり、Teslaの計画を妨げている状況にある…これまでの流れは下記の通り
(21年前半) ベンガルールにインド現地法人を設立し、政府関係者は[EV輸入関税を大幅に引き下げるという提案を検討している]と。
(21年後半) Teslaがインドの行動で走行試験を実施、7車種のEV走行承認を取得
(22年) 輸入関税について交渉が妥結できず、参入計画の保留を発表

2;Teslaとインド政府の交渉

 11月にTeslaがインド政府と輸入関税軽減に向けた特別協定を協議しており、その一環でTeslaがインドに20億ドル程度の工場建設を進めていると報じられた。
 Teslaは国内工場建設を交渉材料に、EV輸入関税の免除を獲得する算段で製造前に市場開拓を進めて、一定の市場が出来た段階で製造開始して一気に供給を始める計画
 しかし、12/13にインド商工次官は下記のように述べて交渉自体がないように発言…
 ‐[現時点で我が国における現地税金免除/EV輸入関税免除/補助金供与などは想定もしていない]
 Teslaは上記通り現地生産前に輸入&市場投下をもくろんでおり、建設計画に影響を及ぼしそう

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