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NY市の港湾設備を洋上風力ハブとするPJが着工へ

NY市のブルックリン地区にある港湾設備を洋上風力開発拠点に整備するPJが着工しました。
米国東海岸では洋上風力市場が成長しており、多くの風力PJがパイプラインにあります。
こういった潜在需要をしっかりと実現すべくのインフラ整備、徐々にエコシステムが広がりつつあります。

1;NY市港湾設備が洋上風力ハブに

 6/10にNY市のSouth Brooklyn Marine Terminal(SBMT)が着工、現在の港湾設備が大規模洋上風力ハブへ発展させる取り組みが始動。
 SBMT洋上風力化は[Empire Wind 1]と名付けられ、エネルギー大手Equinor(ノルウェー)が洋上風力の着工~運用まで担当する。今回の洋上風力ハブは東海岸で急成長する市場のコア/拡張可能ハブとして設計(将来の洋上風力開発向け港湾としても機能)
 今回のPJは73エーカーの港湾エリアで実施。SBMTには[太陽光発電設備][EV充電ステーション]が供えられ、タービン部品の組立設備/拠点が設けられる。加えて、[陸上変電所(810MWの風力発電量)]も設置され、NY市の電力網に直接接続する発電拠点としても機能

 Equinorの米国法人社長; Molly Morris支配下のように発言して洋上風力の可能性を強調
 -[ブルックリンの歴史的な港湾エリアの復元と、画期的な出来事を可能にしたNY市及び地元コミュニティによる洋上風力への理解に感謝している]

2;Empire Wind1について

 24/03にNY市とEquinor社はPJ執行に向けた労働協約を発表。SMBTでの1000人以上の組合員雇用を含む契約で、当該地域に設置予定の長期運用/保守基地についても契約締結
 Empire-1からのデータ測定を行い、24/365でPJ進行を監視する制御室も設置。Empire-1は54基のタービンから構成され、2026年後半に稼働予定で50万世帯への電力供給を担う(6/4にNY市研究開発局とEquinor社は風力発電所の長期供給契約を締結)

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