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米スタートアップによるDC-DCのEV充電器の予約受付開始

米国で太陽光発電の効率化/EV充電の効率化に係る研究開発/ソリューション開発を行うEnteligent社がDC-DCのEV充電器の予約受付を開始しました。
同社によると世界初の充電器で、DC-DCの仕組みにすることで変換によるエネルギーロス削減や充電時間の短縮化を実現するとのことです。
仮に普及すると太陽光発電の普及促進にもつながるため、エネルギー業界でのインパクトは大きいものとみられます。

1;DC-DCのEV充電器の予約受付開始

 Enteligent社は世界初と主張するDc-DC太陽光発電EV充電器の予約注文の受付を開始したと発表。Webでの予約が可能で、早期予約価格は2249ドルで予約受付金は250ドル
 [TLCEV T1(太陽光EV充電器)]は下記の機能を兼ね備える
 -(充電);最大12.5 kWのDC充電を供給でき、能力は殆どの[AC-EV充電器]の2倍の充電速度
 -(結合);充電器を介してEVとソーラーキャノピー/カーポートに直接統合(既存の家庭用PVストリングインバーター太陽光発電設備に接続)
 -(時間);充電器はGridに依存しないため、時間のかかる認証プロセスがバイパスされる
 -(付属);NACS/CCS-1オプションと25フィートのケーブルが付属
 既存のソーラーパネルから直接電力を供給して、家庭/職場/店舗での充電が可能となるもの

 通常EV充電では[EVを家庭用充電器に接続][Grid生成電力(AC)で電力供給]の流れを経るが、AC-DC変換でロス発生/対応時間が発生する。EVバッテリーはDCで動作するため、充電過程で[AC→DC]に変換する必要。
 同社プロダクトの[DC-DC変換]によってエネルギーは20%節約、EVの内部変換電子回路をバイパスすため充電時間が短縮

2;Enteligent社とは

 2020年創業の太陽光発電のコスト削減のHW/SWを研究開発する新興企業でCA州に本拠を置く。
 これまでにSeedで700万ドルをVC(Saint-Gobain NOVA/Taronga Ventures)調達しており、Post評価額は1480万ドル。開発システムを通じて、ピーク効率の達成/変換損失の最少化/システム非効率性向上などを実現して、持続可能エネルギーの民主化を目指す

 最近では[太陽光エネルギーの最適化]と[EV充電技術]に重点を置き、スマート充電の事業化を目指している。直近調達資金は独自のソーラー最適化PF及び世界初のDC-DC太陽光EV充電器の商品化の加速に使われている
 事業としてはエネルギー利用の効率化を通じた投資収益率の向上を通じてスマート電力の収益化/実装に貢献を目指す。日常生活の中で駐車場所に関わらずコスト効率よくEV充電できるソリューションを提供、充電時間/航続距離不安の解消を実現させる
 収益創出に関しては、[スマート太陽光発電の最適化][EV充電技術]を用いたPF及び関連プロダクトで利益を得る方向

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