米国の新排ガス規制にGMはひれ伏すのか…?!
米国の新たな自動車向け排出規制の動きです。7/28に米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が排ガス規制ドラフトを公表し、段階的ながらトラックやバンなどの商用車に加えて乗用車でも2027年以降の燃費を改善するように要請しています。
1;NHTSAによる規制
7/28にNHTSAはトラック(小型/商用)の平均燃費基準の大幅引上の提案を発表。具体的には2032年までに車両平均燃費58mpgの改善を要請、NHTSAによると消費者は500億USD以上の燃料節約につながるとする。
平均燃費基準を満たさない場合、自動車メーカーはその差に応じて罰金を課される
現段階ではドラフト/提案で、官報提示後の60日間のパブコメ期間が開始されてさまざまな修正などを経て正式な政策文章となる。ドラフト段階の規制は下記の通り
(1)2030年以降のPUT/バンの対応
-総重量定格が8,500~14,001ポンド(3,855~6,350㎏)の商用トラック/バンの燃費が前年比で10%増加
(2)2027年以降の小型トラックの対応
-小型トラックの年間4%の燃費向上を求める
-北米で最も売れている[フォードFシリーズ][シボレー/シルバラード][GMCシエラ]などが対象
(3)2027年以降の乗用車の対応
-乗用車でも2027年に年間2%の燃費改善規制が始まる
2;GMの対応
ホワイトハウス発表によるとGMの副社長;David氏が7/17にプレゼン。同氏は自動車メーカ全体で最大3000億USD近い罰金が科される可能性に言及したものの、プレゼン時点ではNHTSA提案は見ていなかったとのこと
提案公表後、[電動化への投資/取組でGMは政府目標に貢献できる立場にあり、NHTSAとEPAの基準を調整して、目標達成への柔軟な経過措置を歓迎する]とリリースを発表。
NHTSA担当者はGMの予測値は[憶測で不正確]と述べて反発(プレゼン時点)。おそらくGMは先んじて規則草案を入手していたものとみられる
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