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破綻したLordstownMortorsの創業者がEV事業に再挑戦

Chap11申請/破綻したLordstownMortorsの創業者が同社資産を購入して新たなEV事業を立ち上げました。
LordstownMortorsの資産を活用して、まずはPUTから始めていく方針ですがこれまでのやり方/醜聞がついて回るところで事業化への道筋はウォッチ必要です。市場では今回も金儲けのための手段でしかないという声も散見されております。

1;新たなEVプレイヤーの出現

 破産したLordstownMortors(LM社)の創業者であるSteve Burns氏が[LandX Mortors]と呼ぶEV企業を再び立上げ。LandX MotorsのWebサイトでは[LandXがモビリティの未来を描く]と述べ、かつてEnduranceと呼ばれた車両PFで車両ラインナップを構築すると主張
 従業員16名のうち13人は旧LM社の従業員で実質的には再雇用を行った
 
 Steve氏は23年末にChap11手続き中のLM社資産のほとんど(PUT等含む)を購入して再起を図るが課題は以下のように山積…
 -PF設計はあるにしても実務を担うエンジニアやソフトウェアが殆どない
 -製造コストの高さ(LM社の幹部がChap11前に"Enduranceのコストは小売価格をはるかに上回る"と述べていた)
 -製造拠点の目途がない点

2;2度あることは3度ある?

 Burns氏が休眠会社を活用してEV事業を立上げるのはこれで2回目、前回のLM社は下記の結果に…
 (1)19年にEV新興企業:WorkHorse社を去った後、同社とEnduranceのOEM契約を締結。その後にローズタウン(オハイオ)の閉鎖されたGM工場を買収。
 (2)20年にSPAC経由でLM社を上場
 (3)21年初頭までにEnduranceの受注台数水増しの容疑でFBI/SECによる共同捜査を受け、Burns氏と当時のCFOは辞任…
 (4)LM社は最終的に台湾のFoxconn社に売却され、Enduranceの製造を開始したがリコール多発で再び売却され、昨年にChap11申請へ

3;その他

 Chap11に至るまでにBurns氏はLM社株の売却で5000万ドル程度を稼いだ。今回のLM社資産の買収はLAS-Capital(投資会社)を通じたもので1000万ドルで購入したとされる
 今回の資産買収/立上にあたってBurns氏は下記のようにコメント
 -[私は当時も今もLM社が構築したものを信じている。だからこそ資産を買い戻し、エンジニアのほとんどを再雇用した]

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