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NHTSAがZooxに対して追加情報を要請し、調査本格化へ

NHTSAが自動運転に対する調査を強化しており規制整備に向けての動きが加速しています。
今回はAmazonの自動運転部門であるZooxに対してバイクとの衝突事故に関する詳細情報の提出を求めています。
一方、バイクの動きは自動運転での検知/対応の鬼門ともいわれており、調査を通じて責任の明示化も進むものとも見れます。

https://www.reuters.com/business/autos-transportation/us-opens-probe-into-amazon-owned-zoox-cars-2024-05-13/

1;Zooxに対する詳細調査の実施

 5/30にNHTAはAmazonの自動運転部門である[Zoox]に対し、予期せぬブレーキによる追突事故調査の一環で詳細情報の提出を追加要請。
 5/10にNHTSAはZoox車両が突然ブレーキをかけてバイクと追突、2名が軽傷を負った事案の報告を受けて予備調査を開始。ZooxはFosterCity/SF市の一部で安全運転手なしで自動運転車両をテストする許可をCA州運輸局から得ている
 NHTSAは調査への詳細情報の送付期限を7/12に設定、要請リスト(13項目)には下記項目が含まれている
 -[自動運転SWが作動した状態で公道走行した距離(地域別)
 -[乗車人員による監視の有無に関わらず自動運転車が指示した急ブレーキ回数]
 -[ブレーキ事故のリストと概要]
 -[各事故の30秒前から始まる詳細なタイムライン]
 -[各道路利用者の測定軌跡と予測経路のビデオ] など

2;事故の内容と調査

 NHTSAは対象の2事故の初期調査で[自動運転SWが稼働していた]と確認済み。NHTSAの瑕疵調査局(ODI)は5/30付レターで、[報告事故でZooxの車両が正面でない別の道路利用者に反応してブレーキが作動した]として下記のように指摘
 -[車両が予期せぬ急ブレーキをかけると、衝突/物的損害/負傷のリスクが高まる可能性があることを懸念している]
 -[当該リスクは、予期せぬ急ブレーキを合理的に予測/対応することができないZoox車両の後ろの道路利用者にとって特に深刻である]

 追加調査では、[自動運転システムのパフォーマンス][交通量の多い横断歩道や他の同様の追突事故シナリオでのその動作]を評価する
 今回の事故は2件ともオートバイに対するもので、車のすぐ後ろを走り車道も良く変更するコバエ(笑)のようなものへの対応…

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