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出社の価値をナメていた新入社員が出社して「出社メッチャ大事」と思った話

この記事はフィードフォースのアドベントカレンダー2020 22日目の記事です。

昨日は、みやまさんの「【グラフ有】上場企業約2,300社のデータから分析する、おすすめの決算説明会の開催日時と曜日」でした。
決算説明会を開催すべき日時について細かく分析されていて、より多くの投資家に説明を聞いてもらうには……というIR担当さんならではの悩みに寄り添った内容です。ぜひこちらもご覧ください!

さて、昨日まで何を書こうか迷っていましたが、やはり2020年といえばコロナウイルスの蔓延によるリモートワークの増加ですね。
インターン生のみっちーや、わたしの所属するチームのリーダーなかむーさんも書かれていたリモートワークまわりのお話について、わたしの視点からもお話してみようと思います。

はじめに

新型コロナウイルスが世界に流行しはじめて9ヶ月経ち、新しい生活様式にも慣れてきた感覚があります。

3月末頃より国より要請された自粛要請は、人によってその影響範囲も違ったのではないでしょうか。2020年新卒社会人として入社を控えていたわたしには、活動自粛の波は「オフラインで実施予定だった入社研修が完全リモート実施に切り替えられる」という形で影響してきました。

結果、入社後2ヶ月間一度も出社をすることはなく、フルリモートで研修を受け終えることとなります。
新しい生活様式が今後わたしたちに根付いていくとして、今後リモートで入社する人も増えていくかもしれません。その中で先駆的にこのような経験をしたことは、なかなか得難く価値のあるものではないかと思っています。

そう思う理由の一つに、「出社して働くことを後から知った」ということがあります。
コロナ禍以前は当たり前だった物理出社は、わたしにとっては非日常でした。だからこそ、緊急事態宣言の解除とともにはじめて出社をして以降、出社して働くということが新入社員にとってどれだけ意味があるのかということに気づけたと思うのです。

今回は、リモートワークしか知らなかった新卒社会人のわたしが出社をしてはじめて気づいたオフラインワークの価値について記録してみようと思います。

もしリモートで新しい環境に飛び込む人がいたら、参考にしていただければ幸いです。

「な~んだ、リモートでいいじゃん」と思った

実をいうと、約2ヶ月のフルリモート研修が終了した直後のわたしは「なんだかんだリモートワークで事足りるじゃん」「オフラインワークなんて古いぜ!」と思っていました。
その根拠には、フルリモートで受けた研修が成功のうちに終わったという認識がありました。

リモート研修が成功だったと思ったのは、研修がリモートであることを理由に立ち行かなくなる、というような事態にほぼ遭遇しなかったからです。

対面でなくても、社内におけるコミュニケーションはSlackやZoomの活用によって滞りなく進めることができました。その他研修を受ける方法は同期で話し合いリモートワークに合わせた形で運用することができたと思っています。

「リモートワークで不便を感じる場面があまりなかった」というのが、フルリモート研修を終えたわたしの素直な感想でした。
しかし今思えば、この頃は見えていた世界が狭かっただけだったのです。

リモートは「便利」なのではなく、「不便ではない」だった

研修を終えたわたしは、6月初旬に広告運用事業チームへと配属されました。
ちょうど5月25日に緊急事態宣言の解除があったこともあり、配属を機にわたしは週に1回ほど出社をすることにします。

ここではじめて、わたしは出社の特権として語られる「何気ない会話」の価値を理解していなかったし、他でもない新入社員が先輩に囲まれて働くことで生まれるものも理解していなかったのだと気づきました。

春先によく見かけた『リモートワークとオフラインワーク、どっちが良い?』というような記事に書かれていた「オフラインにしかできないことがある」という言葉を、「まあでもリモートでも充分だしな」で片付けられなくなったのです。

しっかりあるのです。オフラインにしかできないこと。
わたしが感じたのは、特に新入社員にとって何よりも重要な、「周りの先輩から学ぶ」のに大きく関わりのある2つのことでした。

先輩の背中を見るならZoom越しでないほうが良い

まず1つは、同空間で仕事することで、先輩に気づいてもらいやすくなる/先輩のマネをしやすくなる点です。

先輩に気づいてもらった例として、PC作業におけるショートカットキーの利用方法があります。

わたしはこれまでコピー&ペーストはCtrl+C→Ctrl+Vを地道に繰り返して行ってきました。しかし、出社時にわたしの作業っぷりを見ていた先輩から
「それだと面倒じゃない?Win+Vでもっと簡単になるよ」
と教えていただいたのです。

革命でした。嘘!?と思いました。めちゃくちゃ便利やないか!!と脳内の宮川大輔が叫んでいました。

これは偶然先輩が出社していたわたしの手元を確認したことで起きた革命だったと思っています。
同じ空間にいるからこそ共有出来る情報が増えることは、成長機会の増加と結びつくのではないでしょうか。

同じように、先輩のマネをしやすくなるという例もあります。

わたしがお客様にはじめてお電話をかけるとなったとき、わたしは自宅でリモートワークをしていました。どうお電話おかけすべきか確認したくて先輩に質問をしたところ、「あ~、そっか」と納得したように嘆息し、こう言われたのです。

「出社してる人も少ないし、すずかまも出社頻度多くないから、他の人の電話がどんな感じかわからないのか」

そうなのです。
きっと、オフラインワークが当たり前だった時代なら、周りにたくさんいる先輩方がどうお電話でコミュニケーションをしているかがただその場にいるだけでわかったはずでした。

このとき、きっとリモートワークをすることで逃してきた「無意識の学びの機会」はたくさんあったのだろう、と思ったことを覚えています。

雑談に慣れた結果「質問力」が上がった

もう1つの新入社員にとって大事なオフラインでしかできないことは、やはり、何気ない会話への慣れだと思っています。

わたしは出社によって、ZoomやGoogleMeetなどスケジュールされた「通話」とは全く別の何気ない会話に慣れたことで、自分の「質問力」が上がったと考えています。

自分で手を尽くして調べてもなおわからないことは、一人で無駄に悩まずにすぐに先輩に質問や相談をし、進めていくのが大事です。

そこで必要になってくるのは、自分は今どこまで調べ、どこまでわかっていて、でもここからがわからないので教えてほしい、といった質問方法を取ることではないでしょうか。

これをリモートワークで実践しようとすると大変です。通話を使わない限り、文字で打細かいニュアンスまで伝えなければなりません。
文字で細かく説明するのには時間がかかるし、返答する側もそうでしょう。となると作業効率が落ちてしまうのは当然です。

口頭で説明して返事が貰えれば最良だが、いきなり通話をするのは都合が合わないかもしれないし申し訳ない…。はじめはそんな思いでした。

ちなみに、フィードフォースにはとっても便利なディスコードが導入されています。
わざわざZoomなどの通話を立てなくても、オフィスにいる感覚で「ちょっといいですか」ができるのです。
(先輩のねこにしさんがディスコードの導入について素敵な記事を書かれているので、是非良ければこちらもご覧ください。)

しかし、リモートネイティブリモート育ちのわたしはどうしても気が引けてしまいこのディスコードすら使いこなせずにいました。所属チームのディスコードはさらに改良され、「話しかけていいよ」の部屋が用意されていたにもかかわらず、です。

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この謎の殻を破ってくれたのが、出社時の雑談への慣れでした。

「ごめん、今ちょっといい?」という何気ない会話が頻発する出社時のコミュニケーションに慣れたわたしは、どうしてもわからないことに直面した際、ディスコードで「今いいですか?」とすぐに質問する力を身に着け、作業効率を改善できたのです。

スムーズに疑問を解決できるようになった自分に気づいたときが、リモートワークをしていた新入社員にこそ出社が大事だと実感した瞬間でした。

出社する先輩になります

たまに、「コロナウイルスの流行らなかった世界線」の自分と会ってみたくなります。きっとその世界ではオフラインワークが当たり前でしょうし、その世界で生きる自分と今の自分はたくさん違う部分があるのだろうなと思うのです。

まあこれはいつか遠い未来にパラレルワールドを行き来できるようになったときに試してみるとして、考えるべきはもう少し近い未来の話です。
今さらに感染者が拡大している状況を踏まえると、来年の新入社員もリモートで研修を受ける確率というものは高いのではないか?とわたしは思っています。

リモートの後に出社を知った者として、同じような状況の後輩ができたときには、「リモートも不便ではないけど、出社にもこんなにいいことがあるよ」と伝えられる先輩になりたいなと思っています。
また、そんな後輩に教えてあげられることが増えるように、自分も出社を続けていくつもりです。

そうやって、自分の気づきを少しでも伝えていければと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

さて、明日アドベントカレンダーの23日目はいがたさんが「何かしら今年を振り返る」記事を書かれるようです。
2020年は言わずもがな激動の年でした。フィードフォースでは新規事業開発を担当されているいがたさんから見て2020年はどう映っていたのか、とても気になります!

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