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【グラフ有】上場企業約2,300社のデータから分析する、おすすめの決算説明会の開催日時と曜日

この記事は Feedforce アドベントカレンダーの21日目です。

昨日は、KAWAIさんの「情報整理の方法」でした。
難しい話だったらどう紹介しよう…と思い読み始めたら、すごく面白くてあっという間に読めただけではなく、情報収集・整理という、常日頃から行っていることがしっかり言語化・ビジュアル化されていてめちゃくちゃ勉強になりました!
フィードフォースでは毎日大量の情報が集まってきますが、何をどう吸収していくかは人それぞれなので、この環境をKAWAIさんのように自分なりに活かして、知にも肉にもしていきたい所存です。

振って頂いた内容と少し色味が異なりそうですが、ここから本題です。

■このnoteはどんな人におすすめ?
・他社と決算説明会を被らせたくないIR関係者
・孤独なIR担当者
■このnoteで、なにが分かる?
・何曜日、何時だと他社と決算説明会が被りにくいか?
■このnoteのソースは?
・みんなの説明会の公開データ(約2,300社を対象)

はじめに

改めて、はじめまして。
広報・IR担当4年目のみやまといいます。

フィードフォースに入社して、今月でちょうど1年経ちました。
入社後、周囲にアウトプットに積極的な人たちがたくさんいる環境に刺激をうけて、私もアウトプットを上手くできるようになりたいと思い、1年越しに初のnoteに挑戦しました。

IR担当者のナレッジやノウハウに関する記事は、その業務性質からか、ネットの世界では他の職種に比べてまだ少ないと感じています。(仕事中何か困ったことがあった時、ネットで調べても何も出てこないのは私だけでしょうか…?)
さらに、今年はコロナウイルスの影響でIR担当者同士の接点をつくることがより難しくなりました。

そこで、このアドベントカレンダーを機に、今後は「 IR 」について「これはためになるな~」と感じたナレッジをオープンに公開していくことで、IRに携わる様々な人と横の繋がりをつくることができるととても嬉しいです。

今回は、コロナウイルスによってオンライン化の進んだ「 決算説明会の開催傾向 」を分析しました。

コロナウイルス禍での「 決算説明会の開催傾向 」は?

「 決算説明会の運営 」は、IR担当者のメイン業務のひとつです。
「 多くの投資家に決算説明会へ来てほしい 」「 決算説明会の日程をできるだけ他社と被らせたくない 」と思うIR担当者は、少なくないのではないでしょうか?

昨今の説明会のオンライン化によってアナリストの方々は今までより多くの説明会に出席できるようになったとはいえ、同日・同時刻に他社と説明会が重なればかさなるほど、大勢の方に参加してもらいづらくなってしまいます。

「せっかく参加してもらいやすくなったなら、今までより大勢の方に来ていただきたい!」と思うのですが、いつなら被らないのでしょうか。

私自身、「金曜日の開示が多い」とか「市場がしまった15時以降が良さそう」…など、「なんとなく」の感覚はあるのですが、「なんとなく」以上ではありませんでした。。。

なので、上場企業約3,700社のうち約2,300社が登録する「みんせつ」さんのデータを元に、説明会の開催日時や曜日の傾向をグラフにしてみました。(2020年12月10日時点)(許可してくださったみんせつさん、ありがとうございます!)

では、グラフを見ていきましょう!

『金曜日 、 15:30~16:30』が最多!

まずは『曜日別の開催数』、『時間帯別の開催数』から「何曜日の何時だと被りにくいのか?」を見ていきましょう。

曜日別決算説明会開催数

時間帯別の開催数は全部で207通りあったため、TOP15を掲載しました。

時間帯別決算説明会開催数

【金曜日の15:30~16:30】が一番人気の組み合わせになりそうです。

金曜日の、しかも市場の取引が終了した15時以降に発表することで、週末をはさみ株価の乱高下を防ぐため、という定説がそのまま数字になって出てきた印象ですね。

ちなみに、今年の最も早い開催時間は5月15日(金)にオンラインで開催された株式会社ユーザベースさんの8:00~9:00でした。
そして最も遅い開催時間は、イレギュラーではありますが、6月11日にオンラインで開催されたラクスル株式会社さんの22:00~23:00でした。これは、海外投資家向けに英語で開催されたようです。

曜日については、月曜日は祝日が多いこともあるとはいえ、月曜日から金曜日の順番で開催数が増える傾向はがあります。

逆に月曜日の14:00~15:00だと、比較的被りにくそうです。
「市場がまだ空いてる時間…」など懸念点もありますが、他社と被らせたくないと思うIR担当者の方にとって、参考になると嬉しいです。

決算説明会に限らず、「なんとなく」ではなく、明確な根拠を持って効果的な提案ができるよう業務に役立つデータやソースを普段から知っておきたいですよね。

皆さんの「こんなデータも役に立つよ!」とか「こんなものも分析してみてほしい」などあれば、コメント等から頂けると大変有り難いです。

つまりいつ開催すればいい?

ここまでのデータを元に考えると、『被りやすい曜日、時間帯は金曜日、15:30~1700』。逆に『被りにくい曜日、時間帯は週の前半、午前中や14時台』ということが分かりました。

今回のデータはひとまず単年度の傾向ですが、他社の傾向を知る手がかりのひとつとして活用して頂けるととても嬉しいです。

今回が初めての投稿となったため、至らない点も多くあったと思いますが、今後も個人的に気になったことや学んだことをアウトプットして、レベルを上げていきたいなと思います。
また、このチャレンジを通して、他社のIR担当者の方々との横のつながりを広げられるととても嬉しいですし、ノウハウや情報交換ができると、もっと嬉しいなと思っています。

もしよろしければ、コメント等で「こんなことが知りたい」とか「このデータ/サービスは良いよ!」など、ぜひご意見ください。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
明日は、すずかまが「何かしら書く」ようです!すずかまといえば、前回のnoteもとっても素敵なnoteでした。
何かしらってなんだろう…明日からの記事も、とっても楽しみですo(*^-^*)o

*おまけ

おまけに【月別の開催数】と【今年中止となった説明会の数】も出してみました。

月別決算説明会開催数

3月、12月決算の企業が多いのは周知の事実なので、予想通りの数ですね。
最後に、今年はコロナウイルスが猛威を奮った【今年中止となった説明会の数】です。

今年中止になった説明会の数

コロナウイルスの影響が出始めた2月下旬から徐々に中止が見られ、ピークは緊急事態宣言の5月となりました。

引き続き感染者が増えている現在もリアル開催予定だった説明会が中止となるなど、現在も中止のお知らせが見られますが、この1年でオンライン開催に対応した企業は多くあると思います。

来年もまだコロナウイルスの影響が続きそうですが、この激動の1年で培ったノウハウを生かして、新しい環境下でも企業・投資家ともに良い関係が築けると良いですよね!

これで本当に最後です。おまけまで見て頂き、ありがとうございました。

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