見出し画像

手話通訳者をめざして〜はじまりから今まで。

趣味は手話というと違和感があるけれど、手話の学びは純粋に新鮮で刺激がある。だから手話はもっともっと学び続けて成長したいと願う。

2023年12月の手話通訳者統一試験を受験予定である。

手話を学び始めたのはさかのぼること2020年。

コロナ旋風が巻き起こりつつある最中、地域の手話講習会に通い始めた。
2020年4月、世の中全体が未知のコロナウィルスを理由に静止していて、何から何まで中止だった。ご多分に漏れず中級クラスの開始も延期となり、2020年6月頃が初回オリエンテーションだったと記憶している。

「はじめまして」「こんにちは」程度の手話は知っていたので初級クラスをとばして中級クラスを選択。

プライベートでは、当時末っ子2才の育児真っ只中。夫は仕事で帰りが遅く、夜7時からはじまる手話講習会に参加するには、その間ベビーシッターを依頼しなくてはいけない状態だった。

ベビーシッターにあずけてまで学ぶからこそゆるゆる学習するよりも時間効率を考えて、実力的に自分より上のクラスではあったものの中級クラスから手話の習得を目指した。

振り返れば無謀といえば無謀な挑戦だったと思う。まだ2才の育児真っ只中の身で、自分で決めたとはいえ手話を学ぶことへの挑戦。

そんな環境ではあったが、仕事からの帰宅途中に保育園にお迎えに行って、急いで夜ごはんを作ってシッターさんとバトンタッチという息つくまもなく19時の講習会のスタートに間に合わせた。間に合わせたといいつつ毎回遅刻していたが。

講習会が終わるのは21時だったので、帰宅したらこどものお風呂と寝かしつけという怒涛の家事育児をよくこなしたなと改めて思う。

指文字があやふやであったため、指文字アプリを参考に仕事の電車移動中に必死に覚えた。駅名を指文字であらわすという練習は結構役立った。

家ではYou Tube動画でいろんな人の手話をみた。手話学習者の聴者のYou Tubeもあればろう者が発信しているYou Tubeもあれば、CODA(Child of Deaf Adults)のYou Tubeもあった。 
便利な時代になったと思った。

そんな最中、2020年秋に再びコロナにより休講。
しばらく手話から遠のいた。

そして2021年春、無謀ながら上級クラスのテストにのぞんだ。

読み取りは手話動画で勉強を重ねていた成果もあって、まあまあの感触はあったが、手話表現はダメダメだった。
けれど結果は合格。

2021年、4月、上級クラスにすすみ、クラスメイトは5名ほどいたものの事情や体調不良で一人減り二人減りと人数が少なくなっていく頃、またもやコロナにより休講。そのまま手話との距離があいてしまい、新年度へ。

2022年4月、改めて上級クラス受講。
クラスメイトと再開!と思いきや、なんと上級クラスの生徒が私ひ・と・りであることが判明。

ろう者講師と聴者講師の2人に対して、受講生わたし1人というなんとも恵まれた環境で上級クラスの1年を過ごした。

お陰でこの1年は濃密であり濃縮であり、手話をみっちりと学習したと実感できる。
受講後には家での復習、受講前には予習も真面目にやった。

2022年10月、全国手話検定2級を受験し、無事合格。単語学習にもこつこつ取り組んだ。

2023年春、養成クラスの試験を受ける。
実のところ、手話を学び続けたいと思っていたものの手話通訳を目指すこととはリンクしなかった。

手話技術を高めたいという気持ちはありつつも養成クラスで学ぶことについては違和感があるという状態だった。手話通訳者になりたいのか?を何度も自問した。
ただ、中級、上級と受講して、養成クラスにすすんで手話通訳者を目指すというのは当然という圧も感じていた。

やはりここまで育ててくれた環境に感謝しており、そのためには手話通訳者もひとつの高みとして目標におこうと考えた。

養成クラスの試験では、読み取りも手話表現もまあまあいけたという感触はもてた。無事、養成クラス合格。

2023年4月、養成クラス開始。

クラスメイトは私ともう一人のふたり。
上級クラスひとりだった私としてはクラスメイトができて心強く、気持ちを新たに手話通訳者を目指す道を歩んでいる。

2023年12月の試験まで残り4ヶ月ちょっと!
試験までの道のりを記そうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?