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JAPANCUP2022 モンスターズ演技の解説!

こんにちは。髙橋です。
8月28日ジャパンカップに出場してきました。
低学年、高学年、中学生チームともに、今回大会でこの構成は終わりになる予定なので、
解説してみたいと思います。

次回以降は書けるかわかりません。ほんとすみません。このnoteは仕事だ!と思いたくないのでマジで気まぐれです。

低学年部門

動画はこちら↓

今回のテーマ、というか、低学年や小さい子はいつも
[元気に明るく!]を意識して作っています。

1曲目はリトグリの、世界はあなたに笑いかけている
です。最近の髙橋の傾向として、全体を通してアーティストを縛りがちなのですが、2曲目のガオガオモンスターをとにかく気に入っていて、他にリトグリで明るい曲ないかなーと探した結果、こちらの曲になりました。

初めての競技部門、大会経験が少ない子も多いので、本人たちが楽しんでできる構成になるよう心がけました。
スタンツは基礎的なものですが、その中でもベースが足を渡したり、エレベーターからシットに移行する部分は動きを出せたかなと思います。

2曲目のガオガオモンスターは我々モンスターズにしか使えない曲では??と思うくらい気に入っていて、また新しい子たちが入ってきたら使いたい曲です。
ダンスは複雑な動きをなるべくしないで、本人たちが合わせやすいよう簡単にしています。だいぶ力がついてきたので次回からは少し難度をあげてもいいかなと感じています。
見どころはみんなで丸くなってバックブリッジをするところ!なかなか最初は決まらなかった選手もたくさん練習をして完成させてくれました。

単バクが出来る選手もいたので、たくさんの場面で組み込んでいます。

きっとこの中から、将来的にモンスターズを引っ張っていく選手が、出てきます。楽しみですね😊

高学年部門

動画はこちら↓

高学年のテーマは、[個々の成長]です。
高学年は年齢的にどうしても個人差が出やすい時期な上に、モンスターズ歴も様々な選手が所属しています。そのため、みんな同じことをする!というよりは、一人ひとりがちょっとずつチャレンジできるような構成にしました。
そのため、髙橋の表現したいものに子どもたちに協力してもらう!という感じではなく、すでにある課題をクリアできるように、という気持ちで作った構成です。もちろん、アイコンタクトや笑顔、姿勢などの基礎的な表現は組み込んでいます。

曲は前回のAチームの曲である
レディガガさんのBorn This Way と80年代洋画からFootloose です。みんなAチームに憧れを持っていたので、その曲を使えたらモチベーションが上がるかなと思ったのですが、ダンスのテンポが早く難度が上がってしまったことが反省点です。

スタンツはフロントディスマウントや片足ずつプレスアップするリバティが見せ場です。
コール部分の倒れながらのハーフエレベーターも動きを出したくて作ったスタンツでしたが、決め姿勢をとるのが難しかったようで、これから改良していけたらいいなと思っております。

それぞれがこれからも一歩一歩確実に成長していくのが、今から楽しみです!
それに応じて構成を作っていくのを私も楽しみたいと思います!

中学校部門

動画はこちら↓


今回は8人での出場です。ルール上ギリギリの人数なので、表現としては制限もあります。
しかし、今回の3チームの中では1番挑戦的な構成に仕上がったかなと思います。

今回のテーマは[夏祭り]
1曲目はAdoさんの阿修羅ちゃん、2曲目は同じくAdoさんで踊です。
踊は盆踊りリミックスバージョンとなっています。
ジャパンカップが8月の終わりに開催ということもあり、夏祭りのような楽しさや熱気を表現したいなと思い、このテーマにしました。

中学生の選手はとても力があり、理解力のある選手が揃っていて、
私の分身のような、自分の延長のような存在です。

普段は、作品を作って行くときに、選手自身の表現を矯正しなければならない場面が多くあります。それは、競技として得点がでる以上は、避けては通れないところです。
いわば私が画家だとしたら、
選手は絵の具と言ったところです。どうしても表現者の道具になってしまう可能性がある。

ですが、今期の中学生達は
私の表現に寄り添って自分なりに解釈して、その上で昇華していく力があります。

私が画家だとしたら、選手は絵の具でもありつつ、筆でもあり、ときに画家に話しかけてくる観客でもあり、作品を講評する先生でもある、そんな感じです。
私だけでなく、中学生のみんなと作っていった構成という感覚があります。

さて、見どころはなんと言ってもダンスです。モンスターズ史上、最高難易度になったと思います。

今回の8人はそれぞれ痛みを抱えており、スタンツに力を入れすぎることは、リスクが大きいなと判断しました。選手の人生はチアリーディングだけではないので、無茶はさせられません。
そうなった時にみんなが得意なダンスで会場を沸かせたい!と力を入れて作りました。

アイソレーション、16カウントをかなり取り入れた上に、盆踊りの動きや柔らかい動き、と新たなチアダンスが見せられたかなと感じています。

スタンツも制限はありつつも、キックツイストやシングルベースエクステンションリバティを決めました!よかったら動画も見てみてください。

今回で卒業の選手もいました。寂しくなりますね。

でもみんなが残してくれた作品は後輩たちに大きな影響を与えたと思います。
今の低学年や高学年、まだ見ぬ新入生たちが
やがて大きくなり、どんどん力をつけて、私とともに作品を作っていくのが楽しみです。

JAPANCUPの感想

今大会から、自チームの演技が終わったら即解散ではなく、他チームを観戦することができました。本当に嬉しかったです。

面白い構成もいくつも発見できて、
ちょっとジェラシーでした笑
でもジェラシーが人間の活力です。またモンスターズの構成に驚いてもらえるように頑張ります。

そして、
少し気になることがあります。

それはいつも同じような構成のチームが上位に入る採点システムです。

もちろん、毎回新しい構成で、面白さもあり、高得点で優勝を掻っ攫っていくチームもあります。そもそも、構成が一緒だとしても高難度の技をどんどん決めて行くこと自体が、驚き要素なので、本当に感心するばかりです。

私は

「うちのチームは珍しいことをやってるだろうが!もっと点数をだせ!!いつも同じモーションのチームを下げろ!!」という主張をしたいわけではなく、

「こんなに力があるのに!もっと面白いことできるのに、もったいないーーー!」ということが言いたいのです。選手が16人揃っていてジャンプもダンスも、スタンツもなんでもできる。本当に素晴らしいし、それだけの力をつけるのに、どれほどの時間と労力を費やしたか。だからこそ、もったいない。

また画家例えになってしまいますが笑
すんごい大っきいキャンバスを持っていて、高級な画材を何色も持っているような最強の状態です。
そんな最強の状態で、毎回モナリザの模写をし続けている。
確かにモナリザは美しい、けど2回もみたらもういいかな。

競技として高得点を狙うのであれば、
いつも同じダンス、いつも同じアームモーションの方が練習効率がいいのです。私は制作者でもあり、指導者でもあるので本当によくわかります。
曲も毎回同じでも問題はないのです。
私も毎回違う構成にしたいのは山々ですが、スケジュールの都合で断念することも多々あります。

なんだったらもう一回見てほしくて、わざわざ同じ構成をぶつけることすらあります笑

もし1度、その構成で高得点がでたら、
またその構成を使って高得点がでます。当たり前ですよね。
上位にいくチームはプレッシャーもあることでしょう。学校、先輩、保護者、伝統、かけてきた時間、労力、資金。そんな重圧を背負いながら新たな構成にチャレンジするのは非常に厳しいことと、想像できます。もし、審判にウケなかったら、優勝を逃すことになりかねない。
そこが、表現スポーツの難しいところでもあり、面白い所でもあります。

新たな表現の練習を捨て、
その分スタンツの難度を上げて、成功すれば高得点を狙えます。誰もやったことのないスタンツの繋ぎ、珍しい形だとしても、
回転数や高さが少なければ、難度点はでません。

ですが、もっと制作者のモチベーションを上げるようなシステムが必要だと思うんです。
私はもっともっと面白い演技が見たい!チアリーディングつまんないって言われたくないんです!

そこで私が思いついたのは
得点とは別に、賞を設けるシステムです。

構成奨励賞、パフォーマンス賞のような感じですかね。
そうすれば、新たな表現が活性化するんじゃないですかね。どうですか、お偉いさん方!笑

チアリーディングは人が見て採点する、表現スポーツです。
ですが、ルールをしっかり設けて得点化しなければ順位はつけられません。
だから採点スポーツは嫌いだという人もいます。
私は逆に、タイムやゴールで勝敗が決まらない部分に面白味を感じています。

表現は諦めたくない!でも点数も欲しい!笑

まだまだ発展し続ける面白いスポーツだなって
改めて感じた髙橋でした。

そして、次回大会はラインオーバーや安全規則違反を取られないよう気をつけます!!



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