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闘病、介護を振り返る⑨

2017年お正月は家族で過ごしました。2016年は母の癌の手術そして2度の抗がん剤治療を終えていました。皆で頑張ろうと決意を新たにした2017年のスタートでした。
そして新な展開が待っていました。

父の癌が見つかる
父の便秘が酷かった事からかかりつけ医で調べてもらったところ、直ぐに精密検査を受けに他の病院を紹介されました。医師が大至急で紹介状と予約をとってくれたので、その足で父と共に少し大きな病院へ直行しました。
行ってからは血液検査・CT検査、内視鏡検査を立て続けに受けました。
組織検査の結果は後日わかるとの事でしたが、医師からは
「直腸に腫瘍があります。そして肝臓にも影が見られます。詳しい事は組織検査の結果を見てお伝えします。」
9月に母の癌が見つかって4ヶ月後に父までも、、、。そんな事をのんびり考えてる時間はなく、全ては待ったなしの状況となりました。
それまでは母の癌に関しては私が支えるとうい形になっていましたが、これはもう私1人でどうこう出来る状況でなかったのです。私には姉と兄がいます。
それまではあまり関わろうとしていなかった兄が率先して父のお世話をしてくれるようになりました。姉は少し遠くで生活しているのですが週末には来てくれ本当に助かりました。
精密検査の結果は予想通り「S字結腸癌で肝臓に転移している。腸の手術の日程を決めましょう。もし、もっと大きな病院が良ければ紹介状書きますが?」と言われましたが、父は近くが良いのでその病院でお世話になる事を決めました。
が、父は最初手術を拒否しました。もう80歳にもなってこれ以上長く生きて皆に迷惑をかけたくないと。母の事もあるのでいろいろ考えたのでしょうが、ここは我々兄弟三人で説得して手術を受けてもらう事になりました。

その時の私の気持ち
「何故?」という気持ちが大きかったですね。何故ほぼ同じ時期にこんな大きな病気になってしまったのか。
勿論誰が悪いわけでもないのです。2人に1人の割合で癌を発症してると聞きますし、特別な事ではないと思いながらも心と身体のバランスをとる事は非常に難しかったです。癌の部位が違えば治療する方法、薬も違う事を初めて知り妙に知識ばかり増えていきました。もうこの頃から全速力でずっと走っている感覚でした。

2017年1月のお話。  つづく・・・。

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