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闘病、介護を振り返る⑤

2016年10月に癌の手術を終えた母、そして翌月より抗がん剤の治療をスタートする事となりました。何もかも初めての事でした。

母は卵巣癌でした。手術では癌を全て取り除く事は不可能だったため抗がん剤で抑えようという事でした。主治医から何度も言われたのは
癌との共存」でした。
最初はどうも受け入れがたい心境でしたが、癌を知る事によって理解出来るようになりました。何も知らなかった私の知識は
癌は「治る」と「治らない」の二つしかなく、共存っていう考え方を知りませんでした。しかし、母が入院していた時の病棟でいろいろ知る事により理解していきました。いろんな方がいろんな病状で誰一人「同じ」は無いと感じました。
私達のように母を家族で支える体制もあれば、お一人でケアマネさんが寄り添ってらっしゃる方もいらっしゃいました。
「抗がん剤も昔と違って良くなっているからね」と言われましたが、その時は副反応の怖さを知らない私でした。

その頃の私の気持ち
まだまだ楽観的に物事を見ていたような感じです。
現実逃避って感じかもしれませんね。
抗がん剤をすれば消えてなくなるんじゃないの?!って。
手術の翌日から歩行して運動してた母の強さには、看護師さんも感心してました。そう、母は治る為に必死だったのです。
そして、治療に使う抗がん剤について調べていた私です。

2016年10月のおはなし     つづく・・・

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