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闘病、介護を振り返る⑦

2016年10月に手術・11月に初めての抗がん剤治療をして入院期間は約3週間で退院とりました。
退院の際には、今後の治療スケジュールの説明を受け、また毎月の入院の連絡方法等をお聞きしました。
予定は半年間、月に1度抗がん剤治療の為に入院する。

さて、いよいよ退院です。大きな手術をした後ですし、いろんな心配事もある中家に帰れる事を母は喜んでいました。
私、そして父も喜んでいました。
この頃は本当に普通でした。
手術前と様子はほぼ変わらない感じでした。
母は本当に前向きな姿勢で治療に挑んでましたから。余命についてなどは、母から聞かれる事はありませんでしたし、母が主治医に聞く事もなかったそうです。
そして、抗がん剤治療をしてから1週間程して脱毛が始まりました。
母としては日に日に抜け毛が増える事が辛くて(皆そうでしょう)、かなり落ち込むというよりイライラしだしました。
そこで母がどうしたかと言うと、丸坊主にしたのです。
「抜けてまばらに毛があるのは嫌だから、いっそ全部無い方が良い」って、
美容室に行って丸坊主にしたのです。普通の人からすると驚きエピソードですが、正直母らしい行動でした。丸坊主にしてニット帽を被る生活の始まりでした。
母曰く「治ったらまた生えてくるんだから」って事でした。
この頃は一貫して強気の姿勢の母でした。

その頃の私の気持ち
母と同じく強気の姿勢になっていましたね。
もうスタートしたんだし、やるしかない!!って感じでした。
術後の説明や、余命の話などは頭の中から排除していた感じで、
ある意味現実逃避の様な感じでした。
家族みんなで強気な時期だったと記憶しています。

2016年11月の話     つづく・・・

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