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『涼宮ハルヒの弦奏 Revival』を観た日

1月20日の『涼宮ハルヒの弦奏 Revival』夜の部を観に行ってきた。

2009年に開催された『涼宮ハルヒの弦奏』の再演となる、原作20周年記念のオーケストラコンサート。

こういったオケコンを観るのは初めてだったけど、ちょっと良すぎた!

ただ内容に関しては他の人もいっぱい書いてると思うので、その辺は割とギュッとしてそこ以外のガワの部分を多めに書いていこうと思います。


そもそも普段お笑いライブばかり観に行っている自分にとって、オーケストラを観に行くというのはかなりの冒険。
というかそもそも、アニメ系のイベントに参加すること自体が初。むしろそっちの方がデカいかも。一応音楽ライブは経験あったし。

自分は2020年の緊急事態宣言の時に、せっかくだから普段滅多に見ないアニメでも見てみようかという軽い気持ちで当時ニコ動で配信されていたハルヒを視聴。

そのままハルヒにどハマりし、ハマりすぎてハルヒだけを見続けてしまったため結果的にアニメというジャンルそのものにハマる事はなく、アニオタになる事はなかった。

そんな訳でイベントは若干敬遠しがちな自分だったけど今回は楽しそうだったのでチケット即取り。
まぁ外れたら仕方ないと思いながら抽選に参加したところ見事当選。

特典付プレミアムチケット12400円という普段のお笑いライブから考えると法外な値段。
売れっ子だらけ3時間のライブでも5000円程度のお笑いとは一線を画す高さではあるが、通常チケットも8800円だったのでどうせそのレベルの額払うなら12400円でも変わらんかと思い特典付を購入。

あとなんか良い席になりそうな気もするし。
実際、1階席14列目の相当真ん中の席でかなり良かった。

しかもよく分からず買ったので、声優も出演することを後から知る。
というのも実は『弦奏』を観ていないので、どうせなら生で観るのを初にしようと思い1月20日を待つ。


夜の部とはいえ17時半開場、場所も川口と、自分の昼夜逆転ぶりからするとそこそこ早起きしないといけない時間と場所。

コンサート前日は4時間睡眠で乗り切ってみたところ相当体調悪く、頭も痛い腹も痛いといった具合で明日大丈夫か?と思ったけど、そのまま乗り切った甲斐あって10時間ぐらい寝て当日を迎えいざ川口へ。

入曽→川口は、同じ埼玉なのに1時間以上かかるしめっちゃ乗り換える。一瞬東京に出てから結局埼玉県内に戻る。ていうか赤羽の隣なんだ!って思った。

川口駅初めてだったけど、コンサートが行われるリリアホールは駅出てすぐ直通。雨降ってたので屋根あって助かった!
着いた時がちょうど昼の部終わりのお客さんだらけで、全員ハルヒのパンフレット持ってて凄いなと思った。

ホール内はめがっさ豪華!なんかシャンデリア
みたいなのとかあってきらびやか!

こういうホールにある、イイ感じのオブジェ

今回のコンサートはMOALAという、最近はお笑いライブでもちょっとだけお馴染みの電子チケットシステム。

ただ、人の密集具合が半端ないので、ホール内で通信が全然繋がらなくてチケットページが表示されない事態発生。
入場列に並び始めてから気付いたので相当焦った。多分docomoユーザー中心だったのかも?

MOALAはスタンプラリーの押すとこみたいな円が表示されて、その円をスタッフさんが指でなぞると「Thank You!」みたいな文字が出て入場できるという謎システム。
因みに最初期はスタンプみたいな機械をスマホに押し当てると「Thank You!」と表示されるもっと謎システムだった。

今回、混雑もあってかその工程(スタッフの人は、紙チケットのように「もぎり」と形容していた)は各自お客さんがやることに。

あれ、誰でもなぞれるんだ!って思った。
マジで最初、スタッフの指紋とか読み取っててそのスタッフじゃないとなぞれない魔法みたいなシステム?と思ってたが違ったらしい。

ただ表示されない限りそれも出来ないので、どうしよう~と思っていたままロビー間近に。
ロビー間近では自分以外にもチケットが表示されない難民たちが溜まっており、スタッフさんが対応していた。多分、電話番号と席番号とかで照会していけたりしたのかも。

ただ自分は再起動とかしてたらなんとか表示されて、無事円をなぞって入場完了。
電子チケット、メリットしか感じてなかったけどこういう時は紙チケットの方が良いなぁと思ったり。

特典のトートバッグも無事受け取り。受け取り時は、スタッフが画面を少しだけスクロールしてスクショじゃない事を確認してたので、皆も気を付けてね。

お花が届いたぞーじゃないんだよ

無事入場したが、戦いはまだこれから。

一通りお花とかの写真を撮ったりしたら即物販の列に並ぶ。とにかく人生初の長蛇の列。
「最後尾は階段の上です」というスタッフの指示通り階段を上ったら、列が折れ曲がって結局最後尾が階段の下になったぐらい長かった。

30分ぐらい並んでステッカー・缶バッジ・アクスタの計4200円お買い上げ。
因みに10000円以上買うとポスター貰えるキャンペーンもあったが、先着だったためその時点で終了してた。まぁどっちにしろそんな買えないけど。

お会計はPayPayが使えるとの事だったので混み合ってる中で手間取らなくて楽だしそうしようか?と思ってたけど、なんせ通信が繋がらないためPayPayも使えず結局現金。

ただここで終わりではない。まだCD物販の存在も有。
こちらの物販でCDを2500円以上買うとビジュアルシートがもらえる特典あり。この特典はまだあったので並ぶ事に。

しかしこの時点で18時を回っており、開演は18時15分。まぁまぁ人いるのでマジ開演間に合うのか?という焦り。

そこから10分以上経ち、マジで開演ギリの中自分の番。その時点で、たくさん用意されてたCDはかなり捌けていたらしく、残りはキャラソンが数種類ほど。

キャラソン1250円の文字が見えたので、2枚買えばいいやと目の前の朝比奈さん・喜緑さんのキャラソンを手に取り会計へ。

すると!
「2290円なので特典の金額に届かないです、、」とまさかの返答。
え!?なんで届かないんだ!?と焦りながら少し遠くに目をやると、まだ朝倉のキャラソンもあったのでそれを追加。

目標金額達成し、お会計は3540円。ただお札がちょうど3000円しかなくマジ焦った。
本当にパニックになりながら小銭を漁った。本当にギリ足りた。最悪財布ぜんぶひっくり返そうかというぐらい焦ったし、実際そのレベルで持ってた小銭ほぼ払った感じ。

後から分かったんだけど、通常のキャラソンが3曲入りなのに対し喜緑さんのキャラソンが2曲入りだったため、1250円ではなく1040円だったらしい。

なのであの場で冷静に計算して喜緑さんのキャラソンを諦めてれば2500円になったのだが、そんな頭回るわけもなく、スタッフさんも特に何か言ってくれるわけではないので必死で3540円を搔き集めた。

無事ビジュアルシートを入手し、時間は18時13分!急いで席へ。
やっと着席すると、息つく間もなく開演だった。あんなにギリまでロビーにいたのは初めて。


そこからのオーケストラコンサートは言うまでもなく最高だった!

MCは谷口役の白石稔さんと国木田役の松元惠さん、そして作曲家の神前暁さんと、勿論名前は聞いた事あるけどこんな人達なんだ…!という感動。

そこからハルヒ役の平野綾さん、長門役の茅原実里さんも歌唱の時に登場したんだけど、歓声がスゴかった!
自分は声優詳しくないからあれだけど、レジェンドだもんな。本当に普段のお笑いライブとかとは全然違う空気感。

初めて生で観るオーケストラだったけど、単純に音響が良いし編曲もスゴいので教養なくても感動!
ふと、「アニオタはオケコンを観る機会に恵まれているため、普通の人よりオーケストラの素養があるのでは?」と思った。

平野綾さんはミュージカルとかもやってるから単純に歌上手すぎるし、特に『God knows…』Cメロの「描きながら傷跡なぞる」辺りからの盛り上がりにかけての声量が半端じゃなくてビビった…!

茅原実里さんもめっちゃ歌上手い!長門のキャラソン『雪、無音、窓辺にて。』を歌ってて、オーケストラの中セリフも全部言ってたし、最後の「信じて」の部分を「大好き」に替えていたのアツかった!
どうやら夜の部だけだったらしい!マジ孤島症候群の時の長門だった!

あと『ハレ晴レユカイ』の時にパーカッションの方々がハルヒダンスを踊ってたのも楽しかった!割とアニメ音楽とかに精通してる楽団らしく、だからこその演出という感じ。

15年前の初演ではそもそもアニメのオケコン自体があんまり無くて通常の楽団が演奏してたらしく、そこからオケコンが流行ってアニメ音楽に長けた楽団が誕生した事を考えると、アニメ業界におけるハルヒというコンテンツの重要性を感じる。


コンサート終盤の頃には、ふと「もうこんな経験できないだろうな」と思ったり。
そもそもアニメイベントの倍率的にも自分のアニメイベント行かなさ的にも、お笑い芸人さんと比べると声優の方々を観る機会も相当少ないし、それ自体もこれが最後でもおかしくないなと思った。

正直たぶんライブ配信も見るしブルーレイも買うなぁ。あと15年前の『弦奏』もチェックしようと思います。

とにかく楽しい夜でした。ハルヒはやっぱり良い。

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