札幌で生活し、ゴキブリの存在を失念して神奈川に戻ってきた

家の中で久々にゴキブリと遭遇した

数日前、17年ぶりに自宅の中でゴキブリを発見してしまった。しかもその2日後にまたもう1匹。

1匹目は、夜に寝室で寝ようとベッドに横になり、ウトウトしながら何となく天井を眺めていたら天井の隅で発見した。2匹目も同じく寝室で、今度は床だった。ベッドの下からいきなり這い出てきた。

2匹とも体長5mmぐらいのサイズだったので、おそらく赤ちゃんだと思われる。しかしGであることに変わりはない。体長5mmであってもGだと分かる造形をしていた。

むしろ赤ちゃんであるほうがより怖い。家の中に卵があり、そこから大量のGが孵化している想像をどうしてもしてしまうからだ。小さいので隙間から侵入しやすくて、たまたま赤ちゃんが2匹連続で外から侵入したのであってほしい。

Gの存在そのものを失念していた

2週間と少し前に意気揚々と大都市・札幌から神奈川へUターン移住してきたのだけど、2年4ヶ月間の札幌生活を送る中でGの存在を完全に失念していた。後述するけど、札幌ではGの存在を気にしなくてよかったからだ。だから札幌から神奈川へ移住後、何の対策も施さないまま神奈川の新居へ入居してしまった。

札幌で生活する前の僕だったらありえないミスだ。Gの赤ちゃんが立て続けに自宅内に出現した事実それ自体と同じぐらい、ありえないミスを犯した自分へ失望している。もしかしたら後者のほうがショックが大きいかもしれない。すっごくモヤモヤする。「はぁ……マジで何やってんのこいつ……」みたいな感じで己に対してクソデカため息をついてばかりいる。

僕は神奈川、東京、埼玉、名古屋にて合計で多分10回ぐらいは引っ越した経験がある(全て賃貸)。その際はいずれも入居前に欠かさず以下の対策を実施していた。

  • 隙間を全て埋める。台所、洗面所、排水溝、窓など。

  • ブラックキャップをそこら中に設置する。

  • ハッカ油を混ぜた水を玄関や窓の外にスプレーする。

これらを毎回欠かさずやっていた。それぐらい、自宅の中でGと遭遇するのが嫌なのだ。その効果があったのか、神奈川、東京、埼玉、名古屋にて累計17年間、多分10ぐらいの賃貸に渡ってただの1匹も自宅内でのGの出現を許してこなかった。これは我ながらすごいことだと思う。

だというのに……。今回はそれら対策を一切しなかった。対策をするのを忘れていたのではない。Gの存在そのものを忘れていたのだ。ありえるかよ、そんなこと……ありえたんだよ。だから腹が立っているのだ、己に対して。

Gの存在を気にしなくてよかった札幌生活

少し触れた通り、札幌ではGの存在を気にする必要がなかった。

「札幌にはGが存在しない」というのは僕の経験範囲ではその通りだった。札幌市民はGなんて見たこともない人ばかりらしい。賃貸を契約する際に札幌の不動産屋に聞いてみても「見たことないし、普通の家庭内に出るなんて聞いたこともない」と言う。

ならもう大丈夫なのだろうと信じて何の対策も施さないまま札幌の賃貸に入居してみた。そして2年4か月間、ただの一度も家の中では見なかったし、外でも見なかった。札幌の夏も今や本当に猛暑だけど、それでも一度も見なかった。普通の市街地で狐や鹿を目撃した一方で、Gは1匹たりとも見なかった。

もちろん、厳密には札幌にもGぐらい存在するだろう。大歓楽街すすきのにはさすがに出現するとは聞いたこともある。でも普通の賃貸で普通に暮らしてきた中での感覚としては、存在しないに等しかった。

しかし、神奈川にはGが生息しているのだ。2年4か月間の札幌生活でGの存在をただの一度も意識してこなかったので、もう地球にはGという存在がある事実それ自体を忘れてしまっていた。別に面白おかしく盛っているわけではなく、マジで存在自体を忘れていた。そうとしか言いようがない。

Gへのトラウマ

僕はGがとても嫌いなのだ。実家は神奈川にある一軒家。そこで生まれ育つ中で何度もGにビックリさせられてきたことがトラウマになっている。

受験勉強をしているときに背後で「ポトリ」と音がして、振り返って見ると大きなGがそこにいた。洗濯をしているとき、屈んでカゴから服を取り出し、洗濯機へ入れようとしたら目の前の壁にGがいた。

そういうのって本当にビックリする。急に視界に登場するし、気持ち悪いし、素早いし、家の中に出現する虫にしては大きい。

夜の学校内にもウジャウジャといた。夜の高校で1人で勉強をしていた経験があり、ロッカー内や廊下を大量のGが這い回っている光景が今でも目に焼き付いている。卒倒しそうになった。山に近い学校だったからかもしれないし、神奈川の学校なんてどこもそうなのかもしれない。分からない。

そうだ、神奈川はGの巣窟だったのだ。神奈川で生まれ育った僕はその事実を知っていたのだ。しかし忘れてしまっていた。神奈川県民に怒られそうなことをサラリと書いたが、事実なのだから仕方がない。「札幌と比較したら」Gの巣窟である、という意味で事実である。

東京や埼玉などと比較して神奈川に生息するGが多いのかどうかは知らない。きっと同程度ではあるのだろう。ただ僕は神奈川の実家や学校で大量に見てきて、そこでトラウマを植え付けられて、実家を出てからは対策を徹底して、以降は一度も自宅内で遭遇しなかった、という事実があるだけだ。

そして札幌で2年4か月に渡って生活し、そこでは一切の対策をする必要がなかったので僕は安心しきった。安心しすぎてGの存在そのものを忘却し、そのまま地元の神奈川へ舞い戻り、早々にGの洗礼を受けて、忌々しい奴の存在を思い出した。そういうことだ。

おわり

感情の赴くままに書き殴ってきたのだけど、そろそろ終える。

この文章を書くのに1時間ぐらいは使った。1時間使って誰の役にも立たないであろう内容を書いてきた。僕はこのnoteで一体何をしたいのだろうか。noteを始めて2記事目にして、早々にnoteで文章を書く目的を失念してしまった。失念してばかり。歳のせいだろうか。

僕の中ではGに対するムシャクシャした感情が多少は整理されたのだけど、なら勝手にオフラインで自分の中だけで書けばいい。

まあでも、読んでくれた人が何かしら楽しんでくれたり、「そうだ、私もそろそろG対策をしないと」と思い出してくれたとしたら嬉しい。

ちなみに、当然ながら、奴の存在を思い出してから速攻で全ての対策を施したので、多分もう今後は新しい自宅内で出現することはない。僕の対策の効果はこれまでの経験で実証されている。

ならその対策の具体的内容をノウハウとして提供すれば分かりやすく人の役に立つ内容になるのだけど、そういうノウハウを書こうとすると途端に書くのが面倒になってくるので以上です。

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