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【熱プレス型】治具で品質と生産効率の改善をする。


【まえがき】


熱プレス型における改善実例内容をご紹介します。

テーマは「熱プレス型作業効率の向上」。社内の改善提案において最優秀賞に表彰されました。

生産効率の改善として、優れたアイデアをもとに実際に作業時間の短縮と製品の精度の向上に貢献しました。

【改善に至った背景】


製作フローの見直し

熱プレス型の凹型(上型)、凸型(下型)組み上げ作業において、以前の製作フローは以下の通りでした。

  1. 凸型(下型)を組み立てる。

  2. 凹型(上型)を組み立てる。

  3. 型同士を合わせる。

  4. 寸法値に合わせて型同士の隙間を調整し、内寸の数値になるよう、部品を修正する。

凹型(上型)、凸型(下型)をそれぞれ別々に部品の組み立てを行う方法でしたので、二つの型を合わせる際に生じる各部品の誤差により、寸法値の精度を調節するのに大幅な時間がかかることが課題でした。

【改善内容】


そこで、凹型(上型)、凸型(下型)をそれぞれ別々に部品の組み立てを行うのではなく、あわせて寸法値を調整した後、組み立てる手法に変更しました。

  1. 凸型(下型)を組み立てる。

  2. 凹型(上型)を合わせ、作成した治具を取り付けて型同士の隙間を寸法値似合わせて調整する。

  3. 上面を寸法に合わせて削る。

  4. 残りの部品を組み上げる。

こちらが実際に作成した治具の写真です。型本体に直接ボルトで取付できる様に工夫しました。

製品の精度が向上したことにより内寸に誤差が生じにくくなり、また作業効率がアップしたことで、大幅に作業時間の短縮を実現しました。

【最後に】


「品質」「生産効率」「費用・経費」「環境配慮」の観点から改善活動を日頃より積極的に行っています。お客様により良い製品をお届けできるよう、これからも引き続き継続していきます。


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