えいがのきろく
家族でジュラシックワールドを見た。※ネタバレ有注意
ジュラシックシリーズ5作目で、「ジュラシック・ワールド」の続編になる。前作は高校生の頃に友達と字幕版を観て、非常に印象に残ったのを覚えている。
さて今作について、全体的には単純には評価しづらい部分があった。Amazonのレビューを見るとわかるように、キッツい意見もかなり多い。そこまで言わなくてもいいんじゃ…と思うが、共感できる部分もゼロではなかった。いくつか項目に分けてざっくり感想を書いてみたいと思う。
よかったところ
・ブルーがかわいい
オーウェンの仲間として前作でも大活躍だったラプトルのブルー。
今作では人工的に新たな恐竜を作るために血が必要であるとして狙われることに。
人間の欲のために振り回されるシーンはとても痛ましかったが、治療で回復し、共に戦ってくれるシーンはカッコ良かった。人工的に作られた通称最恐の恐竜にトドメをさしたのもブルーだった。
今作ではオーウェンの恐竜の実験の記録動画が再生されるシーンがあり、その動画ではまだ小さいブルーやその仲間たちを見ることができて非常に癒された。
・前作を見た人が「あー!」となるシーンがある
前作からの繋がりがある恐竜やグッズが登場したり、「これ知ってるー!」となるもの(ジュラシックパーク時代のものも)が出てきたりしてしばしばワクワクさせられた。
気になったところ
・メイジーの決断により恐竜が地球に解き放たれてしまったが、これからどうなるのか…?(その世界の今後のことも、続編のことも想像がつかない)
・オーウェンとクレア達が溶岩が流れてくる島から船に脱出したとき、相当目立つ方法で乗り込んだにも関わらず、誰もなにも指摘しなかった(不自然だった)
・ITオタクくんと獣医さんのハンパない脇役感(出番がだいぶ少ない)
・最後のシーンでブルーはどんな思いでオーウェンと共に行かず、ほかの恐竜達と同様の生き方を選んだのか?
➡︎あれだけオーウェンに懐き、助けてくれていたブルーでも、結局は「恐竜」であるということ、どんなに頑張っても、人と恐竜は共に生きられないということを表現したかったか?ただ、あれだけ我々人間サイドに協力してくれていたブルーが、解き放たれたことによってこれから人間に危害を加えるようになってしまったら、それはなんとも悲しいことだと思う。
いろいろと想像の余地が残されていたが、現実的に考えると「ううぅ〜ん?」となることが多かったように思う。
結局、この映画が伝えたかったことは、(恐竜を含む)行き過ぎた遺伝子操作への批判だったのかなと思う。
現在マンモスやその他昔に生きていた生物の復活が試みられているが、自然は自然のままに、滅びたなら無理やり生き返してもしかたがない、いずれは人間の手に負えなくなるということ(人間の弱さも示していたかも)を伝えようとしていたのかなと思う。
滅びた生物に無理やり手を加えるなというのと同時に、今人間のせいで滅びようとしている生物の存在についても考えさせようとしているのではないかなと思った。
滅ぶのも生き返るのも人間次第…でも、彼らには彼らの世界がある。それを脅かすべきではない。
全体を通してちょっと「?」が残る作品ではあったが、人と恐竜を含む他の生物との関わりについて考えてみるきっかけとなってよかった。
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