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決めることの強さ

「志望校に無事に合格したんですよー。」
クライアントセッションで、娘さんの朗報を安堵と喜びを織り交ぜてシェアいただき、懐かしく10年前の息子の受験を思い出した。

当時、主人が暴れん坊っぷりを発揮していた渦中(DV期)。息子から「何で、父親がこんな状態なんだー」とクレームの声があがった。

(まぁ、普通は、そう思うよな…)と感じつつも同調したところで事態は、変わらない。

息子には「理不尽だなぁと感じるような現象は、雨と同じだ」と説明した。雨は、ただ降る。濡れたくなかったら傘をさすとか、避けるとか自分次第だ。

そして、躾だと主張するからにパパなりの愛情表現なんだろう。ただ、その愛情表現は、受け取る側にも選択の余地がある。それも、あなた次第。

「パパには、パパの、ママには、ママの。あなたには、あなたのそれぞれの人生。ママは、未来に向かって自分の可能性を発揮しながら頑張ってるんだけど。あなたは、どうしたい?」とそんな対話をした。

すると息子は「うーん」と考えこんでだ翌日「俺、東大受験するわ」と言い出した。

石川県内平均成績。高校1年めが終わろうとする時期。

子供との関わりで、気をつけていたことは私の偏見や狭い価値観を押し付けないこと。そして、選択肢を広げる手伝いをすること。
なので、いつも「何がやりたいのか?」を聞いて「好きなことをしなさい」と促してきた。

この時の返答も「ええやん!好きにやりなよ」

以前は、起こさないと起きなかったのに、やると決めたら、朝5時に起床し、勉強してから登校。眠くなるからと弁当は、いらない。帰宅してからも勉強。寝ないと捗らないからと22時には、就寝するようになった。

自分で決めた後の変化は、すごい!

そして、高校3年の夏が終わろうとする時期。突然「俺、やっぱ京大にするわ」と言い出した。

「急に京大?」現実味がないので、すぐに息子と大学見学に行くことにした。

京都の街は、ちょうど祭りの日。街中活気と賑わいに溢れ、テンションが上がる。大学構内を散策し、目指す学部の校舎を見学し、学食でお昼を食べた。

神社や街を散策し、歩き疲れてタクシーに乗ると、駅までの道すがら運転手さんが歴史背景を説明しながら走ってくれた。
背景や手触り感が好きな息子は「京都ええなぁ!俺、京都に住むわ!」と今まで見たことのないほどのハイテンション。

「ほーほー。あなたが京都に住んだら、遊びに来るわ」と呑気な会話をしながら帰路についたのも良い思い出だ。

翌年、めでたく京都で春を迎えた。

やると決めた時、想像以上の力が発揮される。
息子を通して実感したエピソードだ。

過去や今の物理的な環境要因を嘆いていたら想像力は、言い訳や不満に使われていく。

未来にワクワクする自分の世界観を想像し、現実を創造していく方が健全だよね。

(因みに、進路変更の動機は、気になる子の進路が京都だったから。相手は不合格ですれ違ってしまったという結末。)

写真は、卒業式の写真w
入学式でも校門に炬燵をだして麻雀をしていた学生がいたり、卒業式も仮装している子が目立っていたなぁ。なんせ個性的な子が多い学校だったわw

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