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相手がどう感じるかがすべて「素敵な人」「嬉しい」の領域に入れるか否か。

「もうすっごい素敵すぎて、好きになっちゃいそうでしたよ」

髪のメンテナンスにいくと担当してくれた子が素敵な気の利く男性は、日本には少ないという話を始めた。ロンドンやパリに行った際に階段で大荷物を抱えて困っていると通りがかる男性が積極的に荷物を運んでくれたという内容で冒頭のセリフが出てきた。かたや日本では、どんなに重たそうにしていても素通りされたという話。

おそらく、旅先の非日常の環境や心細さも付加されているだろうし遠い記憶は脳のなかで若干脚色されてもいるだろう。同調することなく「なるほどねー」などと曖昧な相槌をうって返事を返してみた。

「ヨーロッパの男性の女性を大切にするスタンスって素敵ですよねー。」とテンションが高まっている彼女の言葉を整理すると。「つらい」「大変な」ときに手を貸してもらえることで「助かった」。大切に扱ってもらえて「嬉しかった」というのが好感をもったポイントだろうと推測した。

気の利く人というのは、男性問わず好印象を与えると思う。気づいて行動できるようになるコツってなんだろう。

「気づけるようになる」は後からでも身に着けることができるのか?

まずは、相手を観察してないと何が困っているのか何をしたいのかがわからない。その前に相手に対してより良くかかわりたいという欲求も必要だろう。彼女の言葉から4つのポイントを考えてみた。まだまだ考える余地はあるかもしれない。

①内的欲求・・より良くかかわりたいという気持ち
②観察力・・相手が何をしたいのか?どのような状況なのか?何が嬉しいポイントなのかをリサーチする
③推測力・・相手が何をしたいのか?自分は何ができるかイメージする。(行動のプロセスを知っていないとイメージがつかないかもしれない。)
④行動力・・実際に行動する

「気づく」というフレーズでふと思い出したのが昔々のママ友雑談。「髪型を変化させても気づきもしないご主人の話」も話題になっていたな。気づいてもらいたいのに声もかけてもらえない。関係性の希薄さを嘆く雑談だ。気づいて声をかけるというのは、研修でも伝えている「承認」というコミュニケーションだ。アクノレッジメントという言葉でも表現されている。

相手の存在に常に気を配っていますよ。あなたの存在を認めていますよ。あなたの存在は大切ですと何気なく伝えていく「存在承認」。これは、ちょっと気を付けないといけないのは、好きな相手には「承認」してもらうと嬉しいけれど、嫌な相手だった場合は、嫌悪感を感じる。できれば嫌悪領域に仕分けされないうちに気づいて声をかけることは心掛けたほうが良い。今からでも遅くない。「当たり前に」なっている関係の人にこそ声をかけてみてほしい。

好印象を与えて「素敵な人」「嬉しい」の領域に入れるか否か。

自分次第だな。

そんなことを思いながら鏡越しにみていると何気なく液剤の補充や床の掃除をしている子が目に入った。かなりベストタイミングでフォローしているのは、周囲の反応からも良く伝わってくる。そんな彼女を観察していると彼女は常に仕事を探している。

「気づけるようになるか」それは、教えて身につくことなのか?

担当者に彼女の機敏な行動を話し、気づく行動を促す秘訣があるのかをたずねてみた。特に研修のようなことはしていないという。特別なことはしていないけど、普段から「ありがとう」「助かった」「嬉しかった」と伝えることくらいですかねとかえってきた。

相手が「助かった」「嬉しかった」と感じるときに印象が良い方向へ変化する。「助かったわ」「嬉しい」と伝えることで相手の行動が強化、継続される。

「助かった」「嬉しかった」と感じる瞬間に信頼関係を築いていくコツがある。気づいて行動できるように促していくには、相手をよく観察する必要がある。
観察が不十分だと相手が困っている状況でもないのに「うっかり」口や手をだしてしまうケースもある。その「うっかり」は「余計なお世話」になる。人とのかかわりというのは、面白い。関わること、関わらないこと。日々、僅かにズレていく気持ち。お互いの気持ちは、話さなければわからないし、行動しなければ相手にもわからない。

「気づけるようになる」は後からでも身に着けることができるのか?
「気づけるようになるか」それは、教えて身につくことなのか?

相手にとってどうかを考える。気づいて行動する。
後からでも教えることでも関わりを変化させることで「気づけるようになる」は可能だと私は思う。

コミュニケーションは、日々の積み重ね。
ちょっとしたことで後の祭りにならないようにしたいよね。

美容室の会話も奥が深い。

日々是好日



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