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【東村山編集室】 『ゆるや』de ごゆるり休日宝探し♪

どーもです。
東村山編集室 ライターのsuzumitsu(すずみつ)です。
東村山にある“声を大にして広めたい魅力”を
皆さんにお届けするため『東村山市内の宝探し』続行中!

東村山駅西口からまっすぐ伸びる狭いバス通りを歩くこと10分。左手に現れる小さなお店。
通りに面した外壁は一面真っ青に塗られ、
入口の上には
『古本×古着 ゆるや』と書かれた看板。
これらは店主自ら制作したもの。

「なんか…気になる…」
「中はどうなっているんだ?」
「どんなモノがあるのかな…」

間口からはなにやら面白そうな雰囲気が漂っており、思わず足を止める人も多いはず。
かくいう私も数ヶ月前、店の前をたまたま通りかかった際、素通り出来ない存在感を放つその佇まいに好奇心を駆り立てられ、気づいたらスーッと店内へと吸い込まれあっという間にその空間に魅了されてしまった。
「取材せずにはいられない」
そんなリビドーを胸に、爽やかに晴れた5月のある日『ゆるや』にアポなし突撃取材に行くといつの間にかゆるっと話を始めてくれた店主さん。

目を引く真っ青な外観、その奥には…

2021年11月、コロナ禍にひっそりとOPENしたこの『ゆるや』。古本と古着をメインに取り揃え、そのほかにも靴やバッグといった装飾小物、食器類、どこか遠い国の置物等々、リフォームされた店内に所狭しと並んでいます。品数が多すぎてハンガーラックにかかっている洋服はパンパン!

入口脇の本棚には面白そうな本がズラリ


本も店頭に並べられているだけではなく、店内にも相当な数。そのどれもがわりと尖った品揃え。特に本担当である店主の御子息の好みが色濃く出ており、なかなかニッチなベクトルだけど、程よく話題作も揃っているし、古い名著がシレッと置いてあったり、読むだけでなく飾ってもオシャレな洋書も多数。これは正真正銘「宝探し!」と言った感じ。

元々は所沢市で『夢久堂(むきゅうどう)』というリサイクルショップを
構えておられ、その後数十年のブランクを経て「またおもしろいお店をやってみたいな」と。そう思っていた矢先に今の場所が貸倉庫として空いていて
「倉庫じゃなくてお店をやらせてください!」
と管理会社に頼みこみ、東村山に人生2度目の看板を掲げた。
なんとも素敵なこの店名はお店に関わる友人4、5人が集まり雑談中になんとな~く決まったそう。決まり方もゆるい!

疲れたら奥でひと休みしていって♪

オープン当初は冬。なかなかどうして趣のある倉庫物件は外の気温がダイレクトに身体に伝わってきて相当寒かったらしく、
「お客さん数人が寒いからってひざ掛けを持ってきてくれてね。そのうちに今度は別のお客さんがお野菜持ってきてくれたり、卵持ってきてくれたり、飲み物を差し入れしてくれたり。東村山の人ってなんて優しいの~って思ったの。」コロコロと笑いながら教えてくれた店主さん。
そんな気さくなお客さんたちが、奥のスペースでお茶を飲んでちょっとひと休みなんていうシーンもけっこうある。
なぜか?
それはなんと!
『ゆるや』で500円以上買い物すると淹れたてcoffeeを一杯無料でご提供☆というちょっと驚きのサービスがあるから♪
ウキウキしながら掘り出し物を見つけ、さらにHOT/ICE選べちゃうcoffeeが
飲めるなんて!なによりその店主のホスピタリティに感動!
買い物したあと、coffee片手にほんのちょっぴり休憩できちゃうお店っていいね☆

「昔から仲間内で読書会というのをやっていたの。まだ形にはなっていないけれどそれとは別に、この休憩スペースでも『ゆるやの読書会』ができればなぁなんて♪」
聞くと、読書会とは課題本を一冊決めイベント日までに各自が読み、当日その本について「自分はここが好きだった」「あの部分ってどうゆう解釈した?」など、一冊の本について複数の視点で意見交換する場だという。「え?そんなシーンあったっけ?」「へー、あそこってそんな捉え方もできるのかぁ」等々、本や自分自身に対して新たな発見が生まれるとか。
読書会…
すごく面白そうなんですけどー!
とっても参加したいんですけどー!
すずみつ、前のめりに「そのイベントにはどうしたら参加できますか?」
腹ペコの池の鯉のように食いつくと
「あ、入りたいって言ってくれればいつでもだれでも~♪」
「告知はInstagramですか?」

「そうですね、もし開催が決まったらInstagramかTwitterで告知しますよ!」

不思議と面白い人が集まる場所

『ゆるや』さん、実はInstagram、Twitterでも入荷情報を発信しており、それらもまたほどよく「ゆるく」いい雰囲気。
取材時、休憩スペースにちょうど居合わせた亀山空さんは、ここに週2で通い、買い物後に椅子に座って店主と話したり、まったりと寛ぐのが日課の
常連さん。
「目的がなくても来ちゃう場所」だと話してくれた彼は東村山が活動拠点の「お芝居デリバリーまりまり」で脚本を書き、出演もするクリエイター。
彼を含めクリエイティブな活動をしている人が
「チラシを置かせてください!」となぜかこの店に集まってくるという。
それもそのはず。だって実は店主さんも、武蔵野美術大学で工業デザインを学んだクリエイター。彼女の持つ雰囲気にはそんなクリエイター魂が何となく見え隠れしている。
面白い人のアンテナが彼女とお店に反応して集まってしまうのは必然に思えた。

値付けをしながら常連さんと話すひとときも楽しそう

適度なゆるさが心地よい

古物の持ち込み買い取りも行っている『ゆるや』。
「まだあまり知られてないから、チラシを作ったりなにか考えなきゃ在庫が増えて品出しができない~!」話しながらも値付けに忙しそう。
「やりがいなんて考えたことないけど、とにかく来てくれる『人』が面白い。」と楽しそうに話す店主。

本当に “なんか落ち着く” 店内と休憩スペース。
「時間があって何しようかなぁと思ったら『ゆるや』に来ちゃう」そんな人が多そう。
「ここでなにか探したい!」というより
「ここに来たい!」
『ゆるや』に来ることが目的になっちゃう、そんな空間。
そこには楽しそうに話しコロコロ笑い、人を寄せ付ける魅力がある店主さんがいつでも出迎えてくれる。

「夏は自転車でお店まで通ってくるのが大変!来るだけで仕事終了って感じ♪値付けやお店の整理で大忙しだし、大変なコトもあるけど、すぐ忘れちゃうの。お客さんが色々手伝ってくれるしね!本も服もすごいこだわりがあるわけじゃないのよね~、人生かけるほどの熱い想いがあるってわけでもなく、あははは。でもお店は楽しい!」
心地よいゆるさを纏って来客の緊張を解きほぐしてくれる小さな宝箱のようなお店「ゆるや」さん。
一度、じっくりと宝探しに訪れてみたらとっておきの「宝物」見つかるかもしれませんよ!


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