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【週刊ユース分析】大分トリニータU-18を改めて調査!!

さて、
前回は『復権へ!』と題してアビスパ福岡U-18を取り上げましたが、今回も同様に九州Jユースの雄、そして復活を目指す大分トリニータU-18を調査します!

トップチームは残念ながら2022シーズンをJ2で戦うわけですけども、いつの時代も躍動感があって個性的な選手が多い印象の大分。
そのルーツを探りたいと思います!


それではいつものようにプレミア10年間の戦歴から。


■トリニータとプレミアの10年間

ポイント27の29位。

2015年にWEST3という素晴らしい成績を収めていますが残念ながら翌年に降格。そこから現在まで返り咲きできていない状況です。

ただ強豪ひしめく九州プリンスにおいていずれも4位以内と安定しており、”復活”まであと一歩という所に位置している印象ですね。


■豪華すぎるOB

わたくし、いつも思うのですが・・・

もし、
ユース出身選手が出身クラブでチームを組んだ時、最もワクワクするチームはどこか?と考えた時に
かなり注目を集めそうなのが大分ではないかと。

つまりOBが豪華すぎるんです。
下に一覧を並べます。

浦和の西川選手、マリノスの松原選手、セレッソの清武選手、東京の東選手、などなど。J1の第一線で活躍する選手の多くが大分のアカデミー出身の選手なんですよね。

地元クラブに残ってくれればいいのに!と個人的には叫びたくなってしまいますがアカデミーのブランド力としては全国屈指!
豪華です。


■オンライン座談会

そんな有名OBを持つ大分アカデミーが、その財産をどう生かしているのか?というのを探っていたところ実に興味深いモノを見つけました。
ソースはアカデミーのブログです。

こちらのスライド。
2021年8月にU-18OB×現役生 オンライン座談会と銘打って実施された時に使用されていたもの。

目的が素晴らしいです。

OBの経験から現役選手に今しなければいけないことや自分の将来設計を考えるきっかけにしてもらう

社会人OBに社会で生きていく上で大切なことを伝えてもらう

現役選手にトリニータの歴史や価値を感じてもらう

アカデミーの繋がりを作り、歴史の継承を行なっていく

「歴史の継承」 いいですね。
そしてこの座談会で登場するのが2015年度のOBということでプレミアリーグWESTで3位という好成績を収めた時代の選手たちなんですよね。

で、スライドに戻りましょう。右側を見てください。

昇格組で順調にプロの道を歩んできたのは智輝だけ。
進学組でまともに試合に出場していたのは裕二郎だけ。
13
人の同級生がいて、現在サッカーを続けているのは3名だけ。

むむむ。武勇伝が語られるのだと思ったら何やら辛らつだぞ。
実際にOBから語られた話題の中心は、下記だったようです。

「感謝の気持ち・思いやり・チームのために」という精神的な部分。
その精神的な部分を「賢く」していたことなどその当時のリアル。


そして終盤の質疑応答では

「言われたことを聞くだけの受け身ではなく、自分から聞きにいく積極性を持っておくべきだった」
「今のステージだけでなく次のステージを見据えて取り組むべきだった」
「社会人としてはコミュニケーション能力がとても求められるから磨くべき」

と、結果を残したOBだからこその説得力で、かなり具体的な意見交換が成されていたようです。
こういうのって凄く良いですよね。そして、歴史と実績が育んだ大分ユースだけの価値だと思うんです!


■注目選手!!

そんなOBから刺激をもらった(であろう)注目選手を挙げていきます。

DF 小野俊輔(オノ シュンスケ) (大分U-182年)

ロス五輪をめざす年代であるU-16日本代表の候補合宿に選出された長身ディフェンダー。
何と言っても名前が良いですよね。小野、そして俊輔。大分サポさんは絶対に覚えてくださいよ。
彼に残されたあと2年で大分を再びプレミア昇格に導けるか。注目したいと思います。


MF保田 堅心(ヤスダ ケンシン) (大分U-183年)

福岡出身で、鳥栖U-15を経て大分にやって来たという経歴の持ち主。
まさに、大分を選んでくれた男。大分サポならロマンを感じずにはいられないはず。

今シーズンはすでに2種登録済み。大分は過密日程のJ2を戦いながらカップ戦もやりますから、必ずやチャンスは回って来るでしょう。
期待したいと思います!


■最後に

前にも述べましたがユース出身が今、クラブの主力だったらどんなに豪華だっただろうか
色んなアカデミーを見てきましたが、OBが割と残る(あるいは帰ってくる)チームと、出ていってしまうチームがあります。
残念ながら大分は後者です。

その違いは何によるものなのか、正直自分の中でもまだ整理が出てきませんが、いずれにせよサスティナブルな強度(ここで言う強度は競技面と財政面の両方を指します)を求めるならば絶対に改善しなくてはいけない部分であると、個人的には思うのです!!


片野坂さんと共に歩んでJ3からJ1まで「復活」した大分トリニータ。
その片野坂さんが去り再びJ2にて戦うことになった今こそ、アカデミーを強化し、未来のバンディエラ候補がしっかりと残るチームに変身していきたいところ。

アカデミーを土台とした強い大分が帰ってくれば、まさにそれが「復活」の時ではないだろうか。



大分トリニータが強くなければ九州は盛り上がらない!!


本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!


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