【横浜ビーコル🏀】【雑感】ゾンビネーションからライムスター。
新進気鋭のクリエイティブ団体を謳うなら、いつまでもゾンビネーションに頼ってる場合じゃないんですよ。
という言い分も、分からなくはない。新進気鋭のクリエイティブ団体なら。
彼らはいわゆる「鉄板」を心底嫌う性分にある。なぜなら、新しいものを産み出すことを使命とする立場にとって、過去の強いものは圧倒的に苦しいからである。
ちょっと前に、
横浜ビーコルセアーズの空間演出を手掛けているであろうお会社のSNSと、「古参」と呼ばれたブースターたちの間で、ちょっとしたいざこざがあった。
火種の主因は、ブースター批判。
昔が良かったとする一部のブースターに対して、そんな人たちが邪魔であると会社側が言い切ったような、そんな内容だった。
どの会場でもごまんと聞いた「ゾンビネーション」の是非は、この議論の中心的ネタだったかもしれない。
この騒動について、
個人的には会社側が2つの誤りを犯してしまったと回顧する。簡単なことだ。「昔が良かった」は、「今が良くない」と同義だからだ。
■誤り① 自己満足でビジネスは出来ないぞ!
過去にとらわれず、周囲の意見をもろともせず、自ら信じた感性を前面に押し出したいなら個展でも開けばいい。最近ではyoutubeという手もある。
しかしビジネスは違う。
「昔が良かった」と言われるなら、昔が良かったと言う人に言い返すのではなく、今が良くないと認識するのが筋だろう。
「これだから素人は・・・」的なリアクションは最悪で、貴社はその”素人”から金を貰って成立していることを忘れてはいけない。真のプロフェッショナルは、素人を納得させつつも新しいものへと誘(いざな)うことが出来る人たちではなかろうか。
守破離(しゅはり)という有名な言葉がある。
過去の遺産を破って、離れたければ、まずは伝統を知り尽くし、守りなさい。という意味であり、ビジネスの鉄則でもある。
国際プールに流れる試合終盤の「ずおーん。ずおーん。」というBGMは、はっきり言ってかなりきつかった。アレを求めて会場まで足を運ぶ人はいないのではなかろうか。
典型的な守を忘れた破であったと、そう言わざるを得ない。
■誤り② 横浜にとってのゾンビネーションは少し違う
どの会場でもごまんと聞いた「ゾンビネーション」ではあるが、ここ横浜にとってはもう少しポジティブな要素があって、他の地域のそれとは少し雰囲気が違ったりする。
理由はこれである。
ベイスターズの守護神・山崎ヤスアキ投手の登場曲にして、ベイスターズファンが最も盛り上がる瞬間、ヤスアキジャンプのテーマ曲でもあるからだ。
そう。
横浜市民にとってゾンビネーションはもはやアイデンティティと化していると言っても過言ではない。
ビーコルの演出会社が、ゾンビネーションというド定番を避けるようにして忌み嫌うのではなく、(現場を知り尽くして)むしろフィーチャーしていれば、それこそここでしか出来ない新しい世界が広がったかもしれない。
これは、会場がBUNTAIともなれば尚更である。
演出するのは何も箱(会場)だけではない。箱の外と、そこに集う人たちの歴史や文化までを空間と捉えることが出来れば、きっと素晴らしい新しさが産まれると思うのだが、いかがだろうか。
■ゾンビネーションからライムスターまで
さて。ここからは気を取り直して。
ゾンビネーションも、第ゼロ感も、ジャンプアラウンド(jump around)も定番すぎるならこんな曲はどうだろうか、ってのを自分なりにピックアップしてみた。
まぁ既にどこかで耳にしたことがあるようなのも含まれると思いますけど・・気に入ったのがあれば幸い!
実はこれが本題。早速行ってみましょう。
まずはこれから。
①EDM好きならFatboy SlimかChemical Brothersいっときましょ!
結局ド定番でごめんなさいね。
でも意外とアリーナで聞かない名曲もあると思うのよ。そんなんを掘り起こしてみた。
騒げ騒げ~~!!
上げろ上げろ~~!!
もういっちょ!
こいつはどうだ!!
勝つぞ勝つぞーーー!!上げろ上げろーーー!!
いずれもゾンビネーションに負けず劣らずのノリの良さ。
文字通りアゲアゲなのである!!
②ロック基調を増したいならLinkin Parkでどうだ!
ちょっとパンク要素入れますよ!
これでどうだ!!
かっけーーー!!上げろ上げろーーー!!!
もういっちょ。
有名どころ過ぎてごめんなさいね!
でも上がるって!!!
③もっとビート強めにしてhiphop行きたかったらこの3曲!
まずは老舗のwu-tang(ウータン)からこれ。
歌詞が不適切かどうかは良くわかってませんが、これは上がること間違いなし!!
(f**k言いまくってるからダメですかね・・)
そしたらコレ。
古参のNBAファンならわかると思いますけど、
もともとバスケってhiphopの精神とつながるところあって、横ノリ系とは相性いんですよ!
もうちょい軽いのが良いならこれ。
みんな大好きウィル兄さんの名曲。
どうしてこれ紹介したかっていうと、ウィル・スミスのWild Wild Westの原曲って、スティービーワンダーのコレなんですよね。
これ。
昔。まだジョーダンやバークレーがいたころのNBAのハイライトでよく使われてたんですよ!
古参を上げたいならこの辺のチョイスも敢えてありかな、と(笑)
④アメリカの学生音楽っぽいやつ!!
こんなのはどうでしょうか。
富永啓生のyoutube見てる人って多いと思うんですけど、アメリカの大学スポーツのプライオリティの高さって凄いですよね。
で、
そんな大学スポーツにてガンガン掛かってそうなこんな曲。
上がるぜーーーー!!
もういっちょ。
もしかしたらピンと来た人もいたかもしれませんけど、
実は「The Power Is On」って実際にNIKEのCMで使われてたんですよね。そりゃ上がるわけだ。
⑤洋楽かけにくいならこれっしょ!!
洋楽があまり推奨されていないってコメントもあったので、
そしたらこれはどうでしょう。
ジャパニーズヒップホップの老舗。ライムスター。
しかもしかも、この曲は特に良い!!!
タイトルも「K.U.F.U」と書いてズバリ「工夫」がテーマ。
工夫しないと勝てねえぜってメッセージ性も秀逸。それからそれからライムスターのメンバーって地元が横浜市なんですよ!!
もうね。
川崎がスチャダラパーと懇意にしてなんか良い感じ出してるなら、横浜はライムスター。これで行きましょうよ。
そんでそんでこれもまたNIKEつながりでおもろい曲を紹介。
タイトルは「Just Do It !」。
「やるときゃやるぜ。やっちゃってやるぜ!
やると決めたら行ってやんぜ!!」
やる気満々で、
結局やらない歌なんだけど・・・まぁ細かい話は抜きにしてライムスターにはメッセージ性とテンションの上がる曲が多いんです!!
てことでお見知りおきを。
■結局は、
楽しいってのが大事だと思いますよ。シンプルに上がるかどうか。
古い曲でも、しゃぶり尽くされた曲でも良いんです。盛り上がらないよりはね。
僕らはもちろん金払って勝ち試合を観るために現地に行くわけですけども、必ずしもそこだけじゃないんですよね。要は楽しみたい。非日常的な空間を共有したい。
そこが大事なんです。
ゾンビネーション以上に盛り上がる他のBGMがあればそれでも良いんです!!盛り上がるかどうかってのは、制作側のテーマの中に絶対に入れて欲しいですよね。ベタかどうか。新しいかどうかは、そのベースの上にて議論されるべきかなと、個人的には思うわけです。
そりゃ作る側の世界観も大事ですよ。中にはただ節操無いだけのBGM会場もありますから。で、新しさも大事なのもわかります。
でも、それらは過去を超えてこそ。
とにかくですね。楽しませて欲しいんです。満足感を味わいたい。要はね、それだけなんですよ。
BUNTAIと国際プールでは演出の仕方がかなり変わってくると思います。光と火力も良いんですけど、この楽しいのか?上がるのか?ってのはぜひ今一度大切にして欲しいですね。
期待しています!!
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