【真実】大人買いがもたらす大きな価値とは何か
「大人買い」というものを多くの人がしていると思うんですけど、その原動力となっているのは他でもありません。若かった頃の”欲しかったけど買えなかった”だと思います。
高校生の頃、G-SHOCKという時計が流行って校内でも流行に敏感な男子が真っ黒なごつごつとした時計を付けて歩いているのを見て衝撃を受けた。
当時はネットショッピングなんて無かったし、田舎の高校だったのでファッション雑誌で見た時計を入手するのは思いのほか困難だったわけで。
電車に30分乗って隣の隣の隣の隣の市まで行けば買えそうだったけど次に問題になるのはお金のこと。
小遣いなんて部活帰りのパンとペプシコーラであっという間に消えていくし、お年玉はなぜか親に渡したあと行方不明になっていた。
てことで高校生の時 欲しくても買えなかったG-SHOCKは、流行っていようが無かろうが関係なく、僕のなかで常に物欲の一つになったのだった。
■G-SHOCKを配る人
手元には10本ほどのG-SHOCKがある。
いずれもその時その時の物欲を満たしてきた精鋭たちだ。
鮮やかなホワイトもあればインパクトの強いイエローもある。一番のお気に入りは少しレトロな迷彩柄で、ライト部分を押すと背景にスロットが動き出す変わり種もある。
だが不都合なことに腕は2本しかないし、もっと言えば腕時計は1本あれば機能を果たす。つまり多くのG-SHOCKは腕時計なのに腕に巻かれる時間が圧倒的に少ない。
僕はいつからか、コレクションしたG-SHOCKを幼いいとこや甥っ子たちにプレゼントするようになっていた。
勿体ないとは思わない。時計本来の使われ方をされるのがやっぱりハッピーだし、なによりプレゼントされた側の子たちのキラキラとした目がすごく良い。
でも、理由はそれだけじゃない。
■違うことで悩んで欲しい
一番の理由はこれなんだろうと思う。
僕は高校生の時、本来数学や英語の受験勉強で使わなくてはいけない脳みその半分ぐらいをG-SHOCK欲しい欲しい感情で埋めてしまっていた。
一時期とはいえ今思えば全く無駄な使い方だ。そしてレベルが低い。
自分が時計をプレゼントすることで子供たちの悩みが解消され、他のことで脳みそが埋められるならこんなに嬉しいことは無い。
ただ、人間はバカだ。時計を貰ったからと言って恐らく欲は無くならないだろう。
ならば、
ほんのちょっとだけでいいから、あの時の自分よりも悩みのレベルが上がってくれていればそれでいいのだ。
大人の経験した悩みは大人が解消してあげればいい。それについて何も苦労せずに子供たちが過ごすことが出来れば、子供たちはより高度な悩みを抱え、将来その解決に躍起になってくれる。
■「オレたちが子供の頃はなぁ・・・」
正直たまに言ってしまうんだけど出来ることなら言わないで過ごしたいと思っている。
子供のころ苦労したなら、大人になって取り払ってあげればいいじゃないか。同じ苦労を味わせたところで自分以上には進化しない。無駄な時間を過ごさせるだけだ。
在宅勤務が増えてスーツを着て会社に行く機会なんてほとんどなくなった。こうなってくるとあれだ、新しい(おもちゃみたいな)G-SHOCKが欲しくなる。
もはや病気。でもイイじゃない、こんな感じで。これ1万円しないのか。どうだ当時のオレよ。これが大人買いだ。
ポチ。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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