【考察🤔】デジタルタトゥー
ここのところまた不適切動画の投稿が増えてきた。
SNSはバカ発見器と言われてきたけど、こうも定期的に(それも思ったより早い周期で)繰り返されるとやはりそうなのかな、と思ってしまう。
ネットに触れてりゃそんなことしたらどうなるかの過去事例はいくらでもあるというのに・・・と、全く以って理解に苦しむ。
しかし、
不適切行動を肯定するつもりは全くないけれど、自分自身を振り返ってみると20代前後をこのような世界、つまり気軽に動画投稿できてしまう世界の中で生きてこなくて良かった、という妙な安堵感がある。
つまり何が言いたいのかと言うと、自分にも、いや、誰しにもあったと思うのだ。何が? 若気の至りが(汗)。
■ノリ
SNSにあるようなノリが「バカ行動」に昇華するには、
それが犯罪行為なのかどうか、そしてそれを全世界に向けて投稿してしまうのか、という2つの大きなステップがあると思う。
実際に多くの人はその2ステップとも踏んではいないと思うけど、こと若気の至りというか、抑止できないノリについては過去を振り返ると自分の周りでもゼロでは無かった気がする。恐ろしいことに。
特にお酒を覚えた大学時代は酷かった。
自分の場合はもう何年も前になるけれど、あの時 高精細なカメラ付き通信端末とその端末からすぐに投稿できる無料の投稿サイトがあったら、どこでどんなデジタルタトゥーを残していたかわからない。思い返しただけでもぞっとする。
いじめじゃなくても、「いや、オレそういうのしない主義だから」とは言いにくい。それぐらい若者のノリには強制力がある。
あの何とも言えない空気が強制力となり我を忘れてのめり込んでしまう様は、今の10代20代たちと何ら変わらないじゃないか。
そう考えると頭ごなしに批判できない。
■公明正大
なかなか難しい話だとは思うけど、公明正大さが試されるという点では動画投稿サイトは一役買うかもしれない。
つまり裏表無い人生を貫くということ。
過去の動画を引っ張り出されて、
「嘘!あの人こんな感じだったの!?」と言われて気まずいか、
「わぁ!昔から全然変わんないね!!」と言われて終わるか。
特に後者の場合は、そのブレないスタイルに羨望の眼差しが含まれたりする。それは他でもない。その人から公明正大な清々しさが垣間見えるからだ。
裏表無く、何かを意識するでもなく、誰かを警戒するでもなく、自分の思うがままに行動できる人。つまりそれがキャラとして確立している人。
そしてもちろん、それが他人にとって有害でない人。
そんな人は、動画投稿サイトに向いているかもしれない。
いずれにせよ、
公明正大でもないくせに動画投稿しようとするときは、そのボタンを押す前に自分の顔に”刺青”が切り込まれると思った方が良い。
タイムスリップしてカラオケボックスで盛り上がる自分にそんな忠告をしたところで…
真面目に耳を傾ける気がしない。
とにかく恐ろしい時代だな、と思う。
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