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【エッセイ】伝わったことの嬉しさ

 「どうやら私は人に伝えることが好きらしい…」文章を書くようになって気が付いた自分の性格です。昔から出かけるのが大好きで、素敵なカフェ、話題のイベントなどを見つけては実際に行くのですが(行きたいところのリストまで作っている・・・)、そのことについて写真を見せながら人に話して情報交換する時が一番楽しんでいる気がします。

 最近、職場の隣の席のK先輩(女性)と最近出かけたところの話になりました。彼女も車の運転や出かけるのが好きな人です。その時に最近、宮城県の気仙沼(けせんぬま)に行った話をしました。

 気仙沼は三陸海岸の中にあり、古くから遠洋漁業が盛んな港町。カツオなど水揚げ高が日本一の魚も多く、新鮮な魚が食べられます。東日本大震災で大きな被害を受けた土地なので、名前をご存じの方も多いかもしれません。

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 10年かけて復興が進み、3月上旬には復興道路となる三陸自動車道が完成しました。よって仙台市内から高速道路一本で行くことが可能になり、所要時間も3時間が2時間にとぐっと近くなりました。そこで、ドライブがてら美味しい魚を食べに(仕入れに?)行ってみたのです。

 お昼には気仙沼湾で採れた牡蛎や、マグロ、メカブなど海の幸を満喫し、快晴の中ドライブを楽しみました。

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 ちょうど、復興道路の開通で話題になっていたこともあり、K先輩に道路状況や、お店のことなど詳しく聞かれました。タコなどを買うために「クーラーボックス」を持って行った話などをしました。

 そして、一週間後の休み明けの日、「昨日、初めて気仙沼に行ってきたの~」と先輩が言いました。私が行った場所以外にも震災遺構などじっくりと観光してきた様子。帰りにはナメタガレイ(大きめのカレイ)を買ってきたというから驚きました。早速、立ち寄ったところを聞いていると、また行きたくなりました。こないだ行ったばかりなのに。

 自惚れかもしれませんが、自分の話がきっかけで「実際に行った」と言われることって嬉しいものだとつくづく思った出来事でした。(テレビで話題になっていたことも大きいとは思いますが・・・)