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【エッセイ】「こけし顔」

みなさんは、「こけし」を知っていますか?

東北地方の温泉地で作られてきた伝統工芸品で、木製の人形のようなものです。

昔、温泉に来た人たちが子どものお土産に買っていったのが起源だとか。
今は、装飾品として飾られることが大半です。

こんな顔をしています。
(こけしをモチーフにした七夕飾りです)


東北地方の住民にとって、身近な存在である、こけし。

童顔で丸顔の私は、小さい頃から「こけし顔だね」と周りの人に言われることが多く、何とも複雑な気持ちでありました😅

自分ののっぺりとした顔があまり好きじゃなくて、目鼻立ちがしっかりとした顔に憧れていたのです。

「こけし顔」は大人になってからも変わらず…
数年前に習い事(手話)を辞めるときに、先生(70代のこけしコレクター)から「あなたに似てるから」と言われてプレゼントされたのが、こちら…


先生の気持ちは嬉しかったものの、自分ののっぺりとした「こけし顔」を痛感させられました(笑)
でも、私の家系を見ると、母方の女性たちは、みんな「こけし顔」。特に私の母親と、(遺影でしか見たことないけど)曾祖母は見るからに、こけし…。

「自分は、一生こけし顔だ」と悟りました。その一方で、不思議なことに代々引き継がれてきた「こけし顔」に愛情がわいてきたのも確か。

さらに最近は、髪型をショートボブにしたので、ますます「こけし度」が増しています😅

「美人顔」や「華やか顔」にはほど遠い「こけし顔」ですが、東北っぽくていいかな~なんて思う今日この頃です。