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私にとっての「金言」

最近、思わずハッとさせられた言葉がある。

「私にとって文芸は生活ありきのもの」
(『てくり26』より引用)


岩手県在住の作家くどうれいんさんが、地元の雑誌のインタビューで語った言葉だ。


私は、くどうさんの作品が好きで、よく読んでいる。
彼女は、エッセイ、短歌、俳句など幅広く書いている。学生の頃から文芸界で活躍している人と、聞いた。

私が特に好きなのはエッセイだ。
ユニークな友だちの話、美味しいものの話など、読んでいて面白い。
何気ない日常が、彼女の手にかかると、一つのストーリーになっているのがすごいところだ。

その話の舞台は、岩手(盛岡)や、学生時代に住んでいたという仙台のことが多い。
それもまた嬉しい。


インタビューでは、くどうさんが文芸との関わりや想いについて語っている。

彼女が俳句を始めた頃からの師匠が、「1に勉強、2に仕事、3に家族、4に別の趣味、5に文芸」と日々言っていたそうだ。
他のことが楽しくなると筆ものってくるし、ちゃんとできていないと生活が破綻すると。

ただの「書くことが趣味の人」でしかない私だが、思わず共感してしまった。

書くことのネタが「生活の一コマ」からきていることが多いからだ。
そして、書き始めたら、日常生活が楽しくなったのも事実。
ちょっとしたことでも題材にできないかと、アンテナを張るようになった。
例えば、面白い看板を見つけるとすかさず写真を撮ったり、人の話を掘り下げて聞くようになったり。

くどうさんの言葉通り、文芸は生活があってこそのものなのだな…と実感する、今日この頃である。

(ちなみに私が書いているものは、ただの日記なので「文芸」とは程遠いもの…。おこがましくて、すみません😢⤵️⤵️と、最後に謝っておきます…)

【おまけ】

岩手県と言えば、宮沢賢治を思い出す人も多いのではないでしょうか?

この写真は、賢治ゆかりの「大沢温泉」の風景です。

ちょうど今ごろの季節に行きました。(コロナ前)
賢治もここに来ていたのかと思うと、不思議な気持ちになりました。