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【読書の記録】青森・函館を巡りたくなる本

 「東北が好き」と言いつつも、実は北海道への憧れが強い私。特に函館が大好きです。今まで2回旅しましたが、異国情緒あふれる街並みや函館山から眺める夜景、活気あふれる朝市、海沿いにある湯の川温泉(温泉好き)など色々な風景があるところが好きです。

 この本は、北海道の端っこ「函館」と本州の端っこ「青森」にある素敵なものがたくさん詰まっています。前半は青森、後半は函館という構成で、ところどころにコラムを挟んでいます。

 函館のページでは「旧函館区公会堂」「カトリック元町教会」など行ったことがあるところでは当時のことを思い出しました。6年前に行った時、初日と台風が重なり、雨風に打たれながら元町界隈を歩いたこととか…。ただでさえ風が強いといわれる函館、仙台とはくらべものにならないくらいの強風でした。吹き飛ばされるかと思った(けど、そこそこ観光客がいたのには驚き)結局、翌日には台風一過で良く晴れて、元町リベンジしてしまった…。今思えば、良い思い出ですね。

 他には、検疫所の跡地の建物にあるカフェやレトロな遊園地「こどものくに」など函館ならではの場所や、大沼国定公園など函館から少し離れたところも載っています。

 青森は、子どもの頃に「ねぶた祭り」に行った記憶が強いのですが、大人になってからは行ったことがありませんでした。この本にはレトロな建物や、美味しそうなアップルパイ、「こぎんさし」などの伝統工芸が載っています。子ども目線では気が付かなかったけど、大人になった今見てみると、長く引き継がれてきた重みを感じます。

 津軽海峡を挟んで向かい合う「函館」と「青森」、地方は違えどつながりがあったようで、青森のリンゴや洋風建築は函館から取り入れられたものということを知り、驚きました。詳しくは、この本のコラムに書いてあるので興味がある方はぜひ。

 この本を読んでいると、読者に寄り添った優しい文体と綺麗な写真に引き寄せられます。実際に町めぐりをしている気分になりました。コロナがおさまるまで、この本で旅行気分を味わおうと思います。