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【東北暮らし日記】福田パンの思い出と再会

岩手県盛岡市に「福田パン」という有名なパン屋さんがある。
お店に行くと、コッペパンの中の具材を選び、伝えると、店員さんが挟んでくれる。「あんバター」が人気のようだ。

私は岩手生まれで縁はあるものの、盛岡からは離れた地域の生まれだ。「福田パン」を知ったのは、テレビ「秘密の県民ショー」で取り上げられてからだった。

放送後にちょうど盛岡に行く機会ができ、本店に行ったところ、長蛇の列…。時期は3月末。盛岡の寒さはこたえたが、ひたすら待った。

店に入れる人数は限られていて、10人くらいずつのグループで入る形を取っていた。
入店直前に店員さんが、店のシステム(具材は2種類、など)の説明をしてくれた。

余談だが、その日は偶然にも北海道新幹線が函館まで開通した日だった。
店員さんに「どこから来たの?」と話しかけられた人が「函館です。新幹線で来ました!」と答えていた。
そんなやり取りを聞きながら入店を待った。

ようやく念願の「あんバター」を手に入れ、店の外へ。食欲を我慢できなかった私は、人目を気にしつつもこっそり一口ほおばった。

やはり、定番と呼ばれるだけあって美味しかった。甘いあんこ、こってりなバター、やっぱり合うな。
カロリー的にはアレだけど、旅行の時くらい良いではないか、そう思ったらいつの間にか半分食べていた。

そんな思い出がある福田パンだが、最近思いがけずに仙台で再会してしまった。

夕方、仕事帰りに近所のスーパーに行った。すると、物がなくなり、ポップだけになっているワゴンが目についた。
いや、一つだけ見覚えがあるパンのパッケージがのっている。

福田パンのブルーベリー味だった。
すでに卸売り用になっているもので、岩手のスーパーでは何度か見かけたことがあった。

見つけた瞬間、無意識のうちにカゴの中に入れていた。

帰宅後、夕食前だったけど、ちょっと食べてみる。

中はこんな感じだ。
シンプルなブルーベリー味、昔ながらのコッペパンの組み合わせに何だかホッとする。

次に盛岡に行ったら、本店に行って挟みたてのあんバターを食べたいなと思った。

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