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【おすすめ!東北ゆかりの本】盛岡の街の魅力があふれるミニコミ誌『てくり』(岩手県盛岡市)
こんにちは。
東北地方で暮らす週末ライターのすずき・ちえです。
主に地元のこと(グルメやスポットなど)や、エッセイを書いています。
今回は、「おすすめ!東北ゆかりの本」というテーマで、岩手県盛岡市のミニコミ誌『てくり』をご紹介します。
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『てくり』は、岩手県盛岡市在住のライター・エディター、デザイナー3名で成る「まちの編集室」が発行しています。
2022年1月には30冊目が発行されました。(他に別冊もあり)
岩手県盛岡市の「ふだん」暮らしをテーマに、既存の情報誌や広報誌には載ることがない、 ちょっとうれしいこと、おもしろい人、紹介したいものごと…そんな日常の物語たちを集め、紹介する本があったらいいなあ。。。
そんな想いからできたのが、「新世代ミニコミ誌・てくり」(編集・発行 まちの編集室)です。
発行元のホームページにも書いてある通り、盛岡の日常を様々な切り口で──人や、モノなど、丁寧な取材と文章で紹介されています。
私が『てくり』を初めて読んだのは、2005年11月発行の第2号でした。かれこれ17年前になります!
『てくり』を読んだきっかけ
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小学生の頃、春休みに祖母に連れて行ってもらったのが盛岡でした。
市街地の中を、朗々と北上川が流れ、周辺には緑地が広がるのどかな風景。晴れていると、遠くに岩手山が見える風景が美しくて、いい街だと思いました。
その後、何回か足を運ぶことになるのですが……
南部鉄器をはじめとする多彩な伝統工芸品の技術が引き継がれているところや、街のいたる所にレトロ建築や昔ながらの喫茶店があるなど、そこならではの魅力を大切にしてきているところに惹かれていきました。
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また、雪で車のタイヤがハマり、動けなくなったところを通りすがりの人に助けてもらうなど、親切な人にたくさん出会いました。
気が付けばどんどん好きになっていきました。
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そんないきさつがあるので、『てくり』を見つけた時は喜びました!
以来、新刊が出るたびにチェックしています。
最新号『てくり』30号発売!
先日、第30号が発行されました。
てくり30号 今日も、地球の片隅で。 | てくり (tekuri.net)
今回は、伝統ある祭り「さんさ踊り」の花笠などを作ってきた造花専門店や、街のクリーニング専門店などが取り上げられています。
これまでのエピソードや現在の様子などが丁寧につづられています。
また、連載「あなたはなぜ、ここにいるのですか?」は、毎回楽しみなコーナーです。
盛岡で働き、暮らす人へ「盛岡にいる理由」をたずねるインタビューなのですが…毎回、様々な年齢・職業・経歴の方が3名ほど出演されていて、「盛岡にいる理由」も人それぞれで興味深い。
ちなみに今回は、バスケットボール選手と喫茶店主、そして「うたばん流し」と呼ばれる流しで歌の伴奏をするベーシストと多彩な顔触れ。
普段、掘り下げて他の人の話を聞くことはなかなかないので、読んでいて楽しいコーナーです。
『てくり』を読んでいると、取材相手である街の人たちに寄り添い、丁寧に想いを汲み、綴られているのを感じます。
(自分も見習いたい!)
そして、自分も盛岡で暮らしているかのような気持ちになります。
県をまたいだ移動や旅行がまだまだ難しい中で、『てくり』を読みながら大好きな街・盛岡に想いを馳せています。
私の周りでは、特にモノづくりをしている人に『てくり』のファンが多い印象です。
「盛岡」「東北」「地方都市」「暮らし」「手仕事」「レトロ建築」「文学」「自然」……このような言葉にピンときた方は一度、読んでみてはいかがでしょうか。
◆参考
てくりHP